▲ドバイでのヴィブロスに続き、またしても“マジックマン”が日本馬を勝利に導いた
堀師「馬を信頼して乗ってくれていい騎乗だった」
戦前から逃げ馬不在と言われていて、おそらく逃げるのではないかとも言われていたネオリアリズムがスタートで後手を踏んだ。遅れたのはほんの一瞬だったが、両脇からザユナイテッドステイツ、ブレイジングスピードに挟まれる形になって位置取りを下げた。
ネオリアリズムにとってはさらに想定外の不運が続き、2番枠からスタートして外に持ち出そうとしたワーザーに前をカットされ、さらに位置取りを悪くしてしまった。それが8頭立ての6番手。
▲ワーザーに前をカットされたシーン
香港では大型ビジョンにリアルタイムでの計時とともに400mごとのラップタイムが表示されるのだが、最初のラップタイム「28.03」が表示されたときに混乱した。これは何メートルの通過タイムだったっけ? と。
スタート後は、それほどのスローペースだった。先頭はザユナイテッドステイツで、ブレイジングスピードが2番手。末脚勝負で香港ダービーでは最後方追走からの直線一気(2着)が印象的だったパキスタンスターが3番手にいたということでも、ネオリアリズムが行かなかったことでいかにスローペースになったかがわかる。