レーヌミノルが制した桜花賞は最上位ランク。そこで4・5着のカラクレナイとアエロリットがここでも主役候補 (C)netkeiba
今年のNHKマイルCは、登録25頭に対して「レベルが高い世代」と言われてきた牝馬が7頭登録。ミスエルテ、カラクレナイ、アエロリット、リエノテソーロなど注目の牝馬もここに参戦。昨年のNHKマイルCは牝馬メジャーエンブレムが人気に応え勝利した一方、10年前はなんと17番人気の牝馬ピンクカメオが優勝。牝馬への評価は的中への重要なファクターとなる。ここまでの3歳戦、牡馬・牝馬両路線のレースレベルをnetkeibaでも予想を公開している丹下日出夫氏に吟味してもらった。現3歳世代、主導してきたのは牝馬。カラクレナイのタフさは牡馬混合戦での大きな武器
皐月賞のアルアイン・1分57秒8のレースレコードに続き、先週土曜日の青葉賞を、アドミラブルが2分23秒6という出色の記録で圧勝。紆余曲折はあったが、クラシックは、終わってみれば、やっぱりディープインパクト産駒で帰結をみるのか。
しかし、本年の3歳世代は、7〜10Fまで幅広い距離で、一連のオープンや重賞を主導してきたのは牝馬。特に競走馬の能力のベースであり起点となるマイルシーンの象徴はソウルスターリングであり、阪神JFだったか。
阪神JFの1分34秒0という走破タイムは朝日杯FSより1秒4も速く、チューリップ賞の1分33秒2は、一週前のアーリントンCを0秒9超。そして、年明け東京マイルのクイーンCの優勝タイムは1分33秒2。中山1600mのフェアリーS・1分34秒7は、ジュニアCと同等、後のニュージーランドTより明らかに質は上だった。
桜花賞は、絶対的柱とも目されたソウルスターリングが、よもやの3着に失速。しかし稍重という条件下で(馬場差は推定1秒)、1000m通過・58秒3というHペースで展開。ギリギリのせめぎ合いの中での1分34秒5という決着タイムは、一連のマイルシーンでは最上位にランクしていい。
ならば主役候補は桜花賞4・5着のカラクレナイとアエロリット。前者
カラクレナイは、フィリーズレビューを1分21秒0で坂上一気。加速気味のラップを思えば1F延長も大丈夫に見えたし、実際桜花賞は、馬群のど真ん中からコンマ2秒差の際どい4着にファイト。牝馬にしては470〜480キロと馬格にも恵まれ、一週前の追い切りでは、CWで6F・82秒2という長めをビッシリ追えた。父ローエングリン譲りのタフさと健やかさは、牡馬混合戦での大きな武器となる。
桜5着の
アエロリットは