南関東クラシック一冠目を制したキャプテンキング
前回のリスタートでもお伝えしました、美浦の加藤和宏厩舎の卒業生キャプテンキング(大井・的場直之厩舎)。5月10日に南関東クラシック一冠目・羽田盃(大井・1800m)が行われ、矢野貴之騎手を背に1番人気に応えて優勝しました。
羽田盃時のキャプテンキング。矢野貴之騎手を背にして優勝しました
中央時代は後方から末脚を生かす競馬が続いていましたが、この羽田盃はいきなりハナを切る展開になりました。南関東重賞連勝中だった2番人気ヒガシウィルウィンが2番手をピッタリとマークしていく形。最後までこの2頭のマッチレースとなり、キャプテンキングがヒガシウィルウィンに半馬身差をつけての逃げ切り勝ちでした。
「出たなりでとは考えていましたが、逃げることは想定していなかったです。1周目のゴール板を過ぎるまでは下げようとも思っていましたが、他の馬たちが抑えていたので、それなら行こうと。いい気性をしていて、道中は抜群の手応えですが我慢はできるし操縦性もいいです。最後は隣の馬にくっ付いていこうとするところはありましたが振り切ってくれました。どこからでも競馬ができるのがわかって収穫がありました」(矢野騎手)
南関東クラシック1冠目を制覇。記念すべき初めての肩掛け姿です
大井競馬場は入厩後に毎朝調教を行ってきた場所とは言え、調教とレースは別物です。そんな中、初めて逃げる展開に戸惑った部分もあったでしょうが、しっかり結果を出したのは本当に立派。着差以上の強さを感じさせました。
この後は6月7日(水)の東京ダービー(大井・2000m)に向かう予定で、南関東クラシック2冠目を目指します。
「中央時代の実績からもここは負けられないレースだったのでホッとしています。次の東京ダービーに向けて自信の持てる内容だったし、このまま順調に仕上げていきたいです」(的場調教師)
羽田盃から数日後の様子。乾草をほおばっている表情が何とも愛らしい
ブルドッグボスが浦和の小久保智厩舎に仲間入り
栗東の西浦勝一厩舎からやって来たブルドッグボスが、南関東リーディングの小久保智厩舎(浦和)の一員になりました。
中央ダート短距離7勝。まだ重賞勝ちはないものの、昨年はかきつばた記念とクラスターカップ2着、東京スプリント4着と、ダートグレードレースでの活躍は目立ちました。
5月上旬に浦和所属馬が過ごしている野田トレーニングセンターに入厩し、順調に調整を進めているそうです。
馬房の窓からひょっこり外を眺めていたブルドッグボス
担当は東京ダービー馬ラッキープリンスやクレイアートビュン、トーセンアレスなど数多くの重賞ウィナーを手掛けてきた橋本幸逸厩務員です。ブルドッグボスについては、「迫力が違うよね。こういう馬がGIに出るんだなって見せつけられる感じ(苦笑)」と話しをしていました。
小久保調教師に今後の予定を聞いてみたところ、具体的な予定は決まっていないということでしたが、11月3日のJBCスプリント(大井・1200m)を最大目標にしたローテーションを組んでいくそうです。これから古巣中央勢にどんな勝負を挑むのでしょうか?! まだ5歳、南関東に頼もしい馬が仲間入りをしました。
次回は5月29日(月)にお会いしましょう!