▲昨年の2歳リーディングサイアー4位・ハービンジャー(撮影:田中哲実)
ペルシアンナイト、モズカッチャンらの活躍で、再び注目を集めることになったハービンジャー。しかし、現役時代は日本国内での出走がなく、同馬がどういう馬だったのかを知る人は少ないはず…そこで! 現役時代は一体どういった馬だった? 日本に繋養されることになった経緯は? 活躍馬を輩出し続けられる理由とは? などなど、この機会に種牡馬・ハービンジャーを総復習。ドラフト直前のPOGファンも必見です!(文:斎藤修)
GI初挑戦で11馬身差の圧勝
アーリントンCを制したペルシアンナイトが、皐月賞でも勝ったかと思える惜しいレース内容で2着。オークスへ向けては、モズカッチャン、ヤマカツグレースがトライアルのフローラSで人気薄ながらワンツーを決めた。3世代目の産駒がクラシックシーズンを迎えた種牡馬、ハービンジャーがブレイクのきざしを見せている。
▲アーリントンCを勝ち、皐月賞では4番人気に推されたペルシアンナイト (c)netkeiba
▲12番人気でフローラSを制し、オークスへの切符を手にしたモズカッチャン(撮影:下野雄規)
ハービンジャーの現役時の成績は9戦6勝。制したGIは、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(以下、“キングジョージ”)のひとつだけ。しかしその“キングジョージ”が衝撃的だった。
2010年の“キングジョージ”は7頭立てのところ、その年のドバイシーマクラシックでブエナビスタを2着にしりぞけ制していた牝馬のダーレミが出走を取り消し、結局は6頭立て。とはいえ少数精鋭の豪華メンバーだった。
断然人気に支持されたのは、英ダービーをレコードで制したのがデビューからわずか3戦目だったというワークフォース