◆行く馬がいれば3〜4番手でも、5〜6番手でもOKの自在性がある 2013年から5月の京都1900mに変更になったこの重賞は、時期と、距離が変わってまだ5年目だが、かつて1月に行われていた当時と、少々異なった点がある。時期が変わったから、7歳、8歳などのベテランの台頭は少なくなった。これは当然だが、もうひとつ、距離が100m延びただけなのに、京都のダートコースの適性が如実に結果に現われるようになった印象がある。
たまたまであることは否定できないが、この4年間、馬券に関係した延べ「12頭」は、みんな京都のダートに勝ち星のある馬ばかりである。以前はそんな極端ではなかった。
7歳
クリノスターオー(父アドマイヤボス)は、この平安Sをこれまで「1着(12番人気)、2着(3番人気)、2着(3番人気)」。比較的ゆったりした流れで、すんなり指定席の2番手追走が可能だったのが平安Sを得意とした大きな理由と思われ、こういうタイプが京都ダート1900mにもっとも合っているのだろう。
今年は、これまでと違って休み明け。入念に乗ってきたが、調整が遅れたことは否定できず、すでに7歳の初夏でもある。体はできているが、あくまで押さえか。
昨年のこのレースを5馬身差で独走するなど、京都ダート1800〜1900mで、全7勝中の5勝をあげている
アスカノロマン(父アグネスデジタル)から入りたい。理想はクリノスターオーのようなすんなり先行の形だが、行く馬がいれば3〜4番手でも、5〜6番手でもOKの自在性がある。フェブラリーSや、アルデバランSで突っ込んで快走したこともある。
展開予測は、上がり馬の
コパノチャーリーに、行きたい
ケイティブレイブなどが絡んで「ハイペース」予測だが、ベテランの古馬に、トップジョッキーが多い組み合わせであり、競る形はない可能性がある。
大きなフットワークで伸び伸び動いたアスカノロマンの調教は上々。負担重量は昨年の独走時より軽い57キロである。
4連勝というすごい上がり馬
グレイトパール、4歳の
ロンドンタウン、
グレンツェントが相手本線だが、穴馬は前回の内容からもう距離は十分こなせそうな
タガノエスプレッソ。以下、
クリソライト、コパノチャーリーが押さえ。