持ち味を発揮したソウルスターリング、そしてダービー
◆当日の雰囲気が鍵となりそうなアドミラブル
いよいよ日本ダービーですね。
何だか、ワクワク・ソワソワする一方で、今年も終わってしまうのか…という寂しさというか切なさもあり、このダービー週は複雑な気持ちになります。しかも今年は、どの馬が1番人気になるのか?その点を予想するのも難しいほど混戦。
さぁどんなレースとなるのでしょうか?
その前に、少しだけオークスの振り返りをしたいと思います。勝利をしたソウルスターリングは、着差以上の強さだった気がします。レース後の涼しげな表情を見ても、まだまだ奥がありそうですし、やはりこの馬の良さは持久力の高さ。それを生かす競馬に徹したルメール騎手の騎乗振りも輝いて映りました。
また2着となったモズカッチャンにおいては、先週のコラムでも取り上げましたが、根っからのスポーツウーマン。通常、この時期の牝馬と言うと苦しがってしまうことが多い中、あのローテーションと輸送で、さらに状態が上向いているのだから本当に不思議。頼もしさを感じました。また3着と敗れはしましたが、外枠や内容を考えると負けて強し&今後へのさらなる期待が高まったのがアドマイヤミヤビ。近い将来、G1に手が届く馬であることは間違いないと再確認する走りでした。
さぁダービーの話に。まず皐月賞を終えてダービーへの展望における期待度が増したのは、レイデオロでしょう。休み明けであったこと、上がりの脚、内容を考えてもノビシロを実に感じさせるものでした。
またスワーヴリチャードにおいても、得意ではない条件の中で最後は脚を使っており、左回りの広い東京コースへ再度楽しみが広がります。四位騎手に話を伺うと、「着順だけが…」と、スタートの良さや厳しい競馬の中でも対応していた愛馬のガンバリを評価しながらも、これまでのレースほどなかった勝負所での手応えと着順には少し不安を残した様子。
確かに個人的にも、最後のひとノビが4着ぐらいにくいこむ上がりとなっていたら、よりダービーに向けての自信度が安定したようにも思えます。とは言え、ここを目標にムリのないローテで歩めている点と、四位騎手とのコンビ力は魅力です。
そして勝ち馬のアルアイン。勝負所であの手応えだと、通常中山コースでは沈んでしまうもの。あそこから伸びるあたりに勝負根性の強さを感じ、2冠の可能性もあるのでは?と思わせるものでした。しかも負けた1戦は度外視していいほどの不利。と考えると奥の深さを感じますし、松山騎手がこの馬の武器をきちんと把握し、それを生かす競馬へのイメージができているようで、話をすればするほど魅了されました。
さぁそして別路線組からは、やはりアドミラブル。アッサリ勝ってもおかしくないほどのポテンシャルを感じる一方で、荒削りな面とローテから心配になる面もあり、当日の雰囲気が出走馬の中でも1番重要な気がします。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。