トレーニングセールの続き+ちょっとノーザンへ(須田鷹雄)
◆母シユーマはゆっくりめの進行になりそうな手ごたえ
前回、トレーニングセールのあとの加筆するかもなどと書いたのだが、冷静に考えてバックナンバーを読みにいく人は少ないと考え、こちらへ。個人的な注目馬はヒップナンバーだと79、107、134あたり。これでも価格に引っ張られている面はあるのだろうと自覚、全体にかなり高くて、前年の同セール出身馬が示しているパフォーマンスを考えると、買い手にとってしんどいセリだったと思う。
最高価格馬の母トーコーユズキを香港の馬主さんが落札したのは報じられている通り。どこで使うかは当日名言はされていなかったのだが、香港の厩舎で働く助手さんが帯同していたようなので、日本のPOGで指名はしづらい。また、タイの馬主さんが落札した馬たちはシンガポールで使うとのことである。
このセリが終わったあとは、POGではない用事でノーザンファームに行ってきた。グリーンチャンネルPOGの番組中、指名はしなかったが名前を出した母シユーマは、どうもゆっくりめの進行になりそうな手ごたえ。番組では、「直入厩でなくNFしがらきに行ったというのは、使うのか?」などと呟いてしまったが、全然そんなことはなかった。
ヘリファルテのときはいったん使う直前までいってリセットになったのでものすごく遅くなったが、この馬のように最初からじっくりという前提なら、逆に高い確率で秋後半のデビューに(狙ったとおりに)至れるだろう。
皆さんが気になっていた母シャムロッカーも同じくらいのデビューになるのではとのこと。そのまま順調にいけば春クラシックへ楽々、つまづくとスケジュールがきつくなるというくらいのデビュータイミングなので、リスクリターンをどう見極めるかだ(ドラフト終わっちゃった人も多いだろうけど)。
ノーザンファームといえば、私が赤本のおすすめ馬に入れたOBSマーチセールの高馬、母Gold Vault(コンテスティッドの下)は堀宣行厩舎に行くようだ。牝馬なので、吉田和美さんの勝負服で走ることになると思う。ダート向きだろうし効率的にポイントを稼げるかどうかは分からないが、昔だったら上位で消えるプロフィルの馬が下位でも指名できるのは魅力だ。