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エプソムカップは「人気の4歳馬」から

  • 2017年06月06日(火) 13時00分


◆ポイントになりそうなのは斤量

 昨年の本欄では「荒れないエプソムC」という話を書いた。当時優勝したのがルージュバック。その時点では4歳だったルージュバックだが、実は「4歳」というのもエプソムCでは重視すべき要素である。

 過去10年の年齢別成績は以下の通り。

年齢 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
4歳 [7-5-2-20] 20.6% 41.2% 87 83
5歳 [2-3-1-41] 4.3% 12.8% 28 25
6歳 [1-2-3-36] 2.4% 14.3% 7 32
7歳 [0-0-3-24] 0.0% 11.1% 0 111
8歳 [0-0-1-16] 0.0% 5.9% 0 56

 この傾向は例えば20年前〜11年前の10年間と比較しても、より強まっている。また、2012年からエプソムCは夏競馬扱いになっているが、その後の4歳馬は[4-3-1-6]で回収率も単116%・複115%。以前ならここへ出走していた収得賞金下位の馬が準オープンに回るようになったぶん、4歳馬というグループのクオリティが上昇し、さらなる好成績に繋がっているものと推測される。

 ただ、いまの4歳馬はほとんどが人気になってしまう(2012年以降、6番人気以下だった馬は1頭のみ)ので、複数該当馬がいる場合に、ハズレのほうを引かないように気をつけなくてはならない。ポイントになりそうなのは斤量で、前述した[4-3-1-6]のうち、前走から斤量減の馬は[2-1-0-0]、斤量据え置きは[2-1-1-3]、斤量増は[0-1-0-3]。今回斤量減に該当する馬はアストラエンブレム1頭だけ。人気だろうが、逆らえないところだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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