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なぜか堅いユニコーンS

  • 2017年06月13日(火) 12時00分


◆今年は該当登録馬が4頭いる強力なデータ

 この重賞は堅い、という話を書くのは夢が無いのだが、ユニコーンSは堅い重賞だ。

 過去10年、全馬均等買い時の回収率は単30%・複58%。優勝馬はすべて1〜3番人気の範囲から出ている。3着の穴は少しは出るのだが、2着も10頭中9頭が4番人気以内だった(残り1頭は9番人気)。

 そんな重賞なので、なるべく無駄のない買い目を組まなければいけない。まず、前走500万条件勝ち組は思い切って軽視してみたい。500万勝ち→オープンで負け→ユニコーンSと、500万勝ち→ユニコーンS勝ちならさほど価値は変わらないように思えるが、実際には異なっている。

 前走500万条件勝ち馬は過去10年で[1-1-2-43]。ここ3年は馬券に絡んでいない。連対した2頭はいずれもこの時点でダートでは負けなしかつ着差0.3秒以上。今年の登録馬で条件を満たす馬はいない。

 前走オープン出走馬にも厳しい条件が課せられる。前走条件戦組を除いた馬たちのうち、前走10着以下は[0-0-2-31]で連対なし。前走6〜9着も[0-1-0-20]。で苦戦している。

 それどころか、前走3〜5着ですら[0-1-2-18]で連対1頭のみ。ということは……そう、前走オープン連対馬が[8-7-5-13]で圧倒的に幅をきかせているのだ。

 過去10年、該当馬が連対しなかった年は無く、ワンツーが10年中5回。今年の該当登録馬は4頭いるので、まずはこの馬たちを吟味することが予想の第一歩となる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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