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思い描いた通りのイメージで勝利できたマキシマムドパリ、そして今週

  • 2017年06月16日(金) 12時00分


◆前回時よりも体の張りがあるサンライズノヴァ 

 先週このコラムでも推奨したマキシマムドパリ、見事な勝利となりましたね。

 鞍上の藤岡佑介騎手はレース前に、「ヨーイドンの瞬発力勝負になると、スッと動けないタイプだから、イメージとしては先に動きたい。この数戦のレースで前目からの競馬ができるかどうかは分からないけど…」と分析していましたが、スタート後にスッと好位に付け、早めに動く内容。

 思い描いた通りのイメージで勝利できたことに、藤岡騎手も倍の喜びを感じたのではないでしょうか。また担当する吉田助手も、繊細な彼女の精神面を何とか落ち着かせたいと、様々な工夫と対処をしながら過ごしており、そうした日々の思いが実ってものとも思え、やはり日々1番長い時間を過ごす担当者の方による配慮の大きさと大事さを改めて感じるものでもありました。そしてレース振りにおいては改めて自在性も感じただけに、この夏のさらなる活躍が楽しみです。

 そして一方、東京で行われたエプソムCも、浜中騎手にとっては大きな勝利となりましたね。浜中騎手自身、自らの過ちで落馬をしてしまった過去もあり、この馬、そして関係者に対しては、日頃から責任を感じていた背景も…。よってレース後に声をかけると、「泣きそうだった」と一言。いろいろと背負ってきたものがあったのだなぁ〜と改めて感じ、重みのある勝利に映りました。

 さて今週から函館が開幕。また東京では3歳ダート重賞「ユニコーンS」、そして来週は上半期のG1を締めくくる宝塚記念となります。注目のキタサンブラックですが、今回の放牧帰りは大阪杯前とは違い、体を大きく見せ、精神面も落ち着いています。

 1週前追いきりに騎乗した黒岩騎手も、「体重は変わらないみたいだけど、跨っての感触に幅もあり、気持ちもユッタリ。前回時とは全く違う」と安心した表情でした。

 さて話を今週に戻し、ユニコーンS、栗東で気になったのはサンライズノヴァ。まだまだトモは成長途上な印象は受けますが、前回時よりも体の張りがあり、前のめりな重心も幾分バックし起きてきたように見受けられます。馬券には入れておきたい1頭です。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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