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理論や常識では計れないキタサンブラック

  • 2017年06月23日(金) 12時00分


◆その都度違う馬を見ていると思えるほど

 先週の競馬は、場所や芝・ダート関係なく、時計が速すぎの状況でした。函館も、洋芝?と思えてしまう時計。

 また東京のダートにおいては、砂の色が白く乾いて見えても力のいる馬場というよりは、スピード重視の傾向。ある騎手は、「今開催から砂の質が違うというか、細かく薄い気がする」と話しており、深さなどは変えていないようですが、何とも不思議な印象を受けます。

 さて、そんな中で行われたユニコーンSですが、3時頃から降りだした雨もあり、どんなレースとなるのか?注目していましたが、結果的にペースが流れたこともありますが、勝利したサンライズノヴァは強かったですね。

 デビュー戦も東京でしたが、4つのコーナーよりもワンターンで広々としたコースがあっているように思えましたし、この条件ならば後々さらに大きなタイトルでの楽しみも広がる内容にも思えました。

 一方、人気を背負ったリエノテソーロですが、これまでどんな条件でも好走してきた馬なだけに、今後が心配になるものでした…。

 さて今週は上半期を締めくくるG1・宝塚記念となります。注目を集めるキタサンブラックですが、この馬は理論とか常識とか、そういうことで計ってはいけない馬なのではないか?と、前2走の大阪杯と春の天皇賞で痛烈に感じ、「中間のケハイがこうだからこう」という目で見てはいけないと判断。

 大阪杯では細く見え、前走の天皇賞では中間のトモの具合と当日がまるで別で、数日で素晴しい馬体に。そして今回においては前2走とまた違って映り、同じ馬なのに、その都度違う馬を見ていると思えるほどなのです。よって現時点では判断できず、当日にジャッジするしかないように思えます。

 また梅雨の時期ゆえ、気になる馬場に関してですが、「仮に雨が降ったとしても、もともとがパワータイプなので問題はないように思う」と、黒岩騎手も話しており、その点においては心配がないようです。

 それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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