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宝塚記念の傾向

  • 2017年06月23日(金) 19時00分


◆フィリーサイアーの牝馬に要注意

 2007年以降、産駒の古馬混合の芝中長距離G1勝利数が最も多いのはステイゴールド産駒の12勝。勝ち馬頭数も5頭。

 2位はディープインパクト。何度も指摘していますが、ディープインパクト産駒は古馬混合G1では牝馬の方が結果を出しているのは特筆すべき点。

 ジェンティルドンナ、マリアライト、ショウナンパンドラは牡馬混合の芝中長距離G1を古馬になっても優勝。古馬になってJRAの芝2000m以上の古馬混合G1を勝った馬はスピルバーグのみ。

 先週の函館SSを勝ったジューヌエコールの父クロフネもそうですが、牝馬の方が結果を出すフィリーサイアーは存在します。

 しかも、フィリーサイアーの種馬同士が戦う場合、牝馬の方が有利。なぜなら種馬の長所を引き出しやすい上に、斤量の恩恵もあるのですから。(ディープがフィリーサイアーだ。とまでは言いませんが)

 宝塚記念もステイゴールド産駒とディープインパクト産駒の牝馬が活躍するレース。

 過去の宝塚記念でステイゴールド産駒は5勝。ディープ産駒で馬券になった6頭のうち5頭は牝馬。昨年もマリアライトが人気薄で優勝。

 今年のステイゴールド産駒はレインボーライン。母方も雨が降るほど歓迎の血統。母父はフレンチデピュティ。同種牡馬の産駒エイシンデピュティも宝塚記念を勝利しているが、この時も重馬場。母の母父はレインボーアンバー。現役時代に不良馬場の弥生賞を大差でブッチギリ勝利した馬。

 ミッキークイーンはディープ産駒の牝馬。正直適性があるとは思えないのですが(と言って、毎年ディープ牝馬に走られるのですが)ディープ産駒は反動が出やすい種馬。

 単行本「競馬血統研究所2」でも書きましたが「反動が出るタイミング」の人気のディープ産駒が出ているレースを狙うだけでも馬券は勝てます。

 ミッキークイーンも過去3度重賞を制しているが、すべて次走では敗退。同馬が6着以下に敗れたのは生涯で2度だけだが、いずれも前走で重賞を勝った次走のレース。

 逆にいえば、反動で負けたあとは、巻き返しを狙うのも手ではあります。が、そもそもディープは燃え尽きてしまう可能性もある上に人気になりやすいので、凡走後に加え人気落ちも伴わないと馬券的には買いづらい面はありますけれども。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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