勝手に期待するセレクトセール1歳セッション取引馬(須田鷹雄)
◆骨量があって力強さが目立つ母オーシャンビーナス
セレクトセールの1歳セッションが終了した後にこの原稿を書いている。来年のPOGで対象となるこの世代、高馬についてはあちこちで報じられていると思うので、私的に注目していた社台ファーム、ノーザンファーム生産馬のうち、億とかのレベルまではいかなかった馬を何頭か挙げておきたい。
まずはノーザンファームから、ヒップナンバー順に。
ゴールドアリュール×フラッテローザの牡馬は三成社が4200万円で落札。ダート向きだろうが全身をよく使い柔らかさもある。もう少し大きさが出てくればなおよい。
クロフネ×オーシャンビーナスの牡馬は名古屋友豊(株)が3400万円で落札。骨量があって力強さが目立つ。芝もダートも視野に入る。
Lord of England×エノラの牡馬は(有)大野商事が3100万円で落札。この父が日本でどうなのかということと血統的に軽さが無いようにも思えるが、馬そのものはフレームのしっかりした良い馬だ。
ブラックタイド×フェリスタスの牡馬は橋元勇氣氏が3500万円で落札。フォーシンズの血統は良く見せる馬が多いこともあるが、力強さと手先の軽さを兼ね備えた1頭。
続いて社台ファームから。
ハーツクライ×モスコーバーニングの牡馬は増田雄一氏が4600万円で落札。全兄全姉のうち唯一成功しているサウンドバーニングのオーナーが落札というのも心強い。いかにも芝の中距離タイプ。
ブラックタイド×ウェイクアップマギーの牡馬は日隈良江氏が1900万円で落札。現状420キロ弱だが、トモの高さからそれなりに大きくなってきそう。血統的な強調材料は少ないが、歩かせると好印象。
あくまで個人的に穴っぽいところを集めてみたが、来年のPOG取材時期にどうなっているかまた確かめてみたい。