スムーズな立ち回りで重賞初制覇のルミナスウォリアー、そして2000勝達成の福永騎手
◆12期生は、皆、ガンバリヤさん
夏の合言葉ですが、本当に暑いですね…。
もともと暑さに弱い生き物であるサラブレットが、真夏の福島・中京で日中にレースをしていることに凄いなぁ…と感心してしまうところも。
しかしながら先週の競馬を見ていても、やはり集中力や体力といった意味でも、休み明けとなるフレッシュ馬や熱の吸収度の違いもあるのか、葦毛の好走が非常に目立っていたように感じます。
夏は牝馬と言いますが、ここまで暑いと性別や能力以上に、暑さに対する免疫度合いが非常に重要なファクターとなるのでしょう。
さて先週の競馬を少し振り返ると、このコラムでも注目にあげたルミナスウォリアーが函館記念を制覇。この馬とのコンビを組んで長い柴山騎手ですが、レース後の勝利騎手インタビューでも話されていたように、これまでよりも1つ前目の位置で、なおかつ早めに追い出せるポジションニングでの競馬でした。そして終わってみれば、スタートからゴールまでが実にスムーズな立ち回りでの制覇となり、レース後の表情からは、柴山騎手自身も納得のいく会心の騎乗だったように思えます。
一方、敗れた2歳王者サトノアレスは、馬場もあわなかったように思えますし、距離に対する壁も。それでもシマイ追い込んできている点をみると、さすがですし、まだまだ体のユルサも感じるだけに今後のノビシロが楽しみとなるものでした。
さて通常ですと毎年のこの時期はフジテレビ27時間番組となり、競馬中継はメインのみの放送となるのですが、今年は秋へと番組が移動となった様子。よってフジテレビ「みんなのKEIBA」は通常通りの放送となりますが、私は毎年この時期を年1回の夏休みとしており、今年も休みを頂くことに。よって番組はお休みとなります。
さぁ、もう少しだけ先週の競馬についてのお話を。ビッグニュースと言えば、同期である福永騎手が2000勝を達成。スゴイ数字ですね。この達成には、ご両親と北橋元調教師夫妻が心の底から喜ばれていることでしょう。
競馬学校入学当初は乗馬をスタートしたのが遅いこともあり、同期の中でトップを走っていたわけではなかったですが、何よりも所属である北橋先生のバックアップと愛情の深さが偉大な記録へと繋がっている印象を受けます。と同時に、地上での戦略戦が非常にたけており、それが福永騎手にとっての最大の武器となっているようにも。本当に素晴しい記録ですね。それにしても競馬学校時代は同じご飯を食べ、同じ教官から学んだはずなのに…自分を情けなく、申し訳なく思います…。
それにしても、我が同期である12期生は、皆、ガンバリヤさん。柴田兄弟においては、共に復活を成し遂げ、未崎君においては関西で再スタート。これは、なかなかできることではないと思え、未崎君をトレセンで見る度に、スゴイな〜と学ぶことが多いです。
同期とは、いつまでたっても傍に感じる不思議で大切な存在です。
それでは皆さん、また来週、ホソジュンでしたぁ。