まず最初に。本日7月20日、タニノフランケルが栗東トレーニングセンターに帰ってきましたよ!〆切り等のタイミングの都合で写真等はありませんが、元気に戻ってきたとのことです。検疫の馬房には抽選枠があるのですが、それを狙っての入厩とあって20日になるか21日になるか、もしくはそれ以降か、水曜の段階では決まっていなかったんですよね。希望どおりの、しかもいちばん早い日程での帰厩を決めるあたり、タニノフランケルの運の良さを感じました。デビュー戦は8月12日、新潟5レース(芝1800m)、鞍上はミルコ・デムーロ騎手で調整されており、このまま順調なら真夏にファンの皆さまにお披露目となりそうです。
「これまでの3頭はのんびりした気性だったのですが、父がフランケルに変わってこのコはいい意味でやんちゃですね」と前川助手。
来週あたり、かなり元気な様子を見せてくれるのではないかと期待しています。また、何らかのかたちで続報をお知らせしますね。
さて、2歳馬が続々と入厩し、デビューを終えた馬たちはいったんリフレッシュ放牧に出たりしています。
先週の新馬戦で熱い戦いをみせてくれたワグネリアンとヘンリーバローズはすでに放牧に出ています。ワグネリアンはいったん放牧に出たあと、かなりいいかんじに馬体の雰囲気が変わってきていましたね。若いころ、とくに最初の入厩からデビューにかけてのあいだにガラッと雰囲気が変わる馬はよく走るように思います。
先日7月5日に入厩直後の様子を取材したセイウンデルレイ。これがね、追い切りを数本経験してガラリと変わってきたのですよ!5日の段階では妙に落ち着いていて威風堂々としていたし体も少しぽてっとしていたのですが。本日20日、かなり体をスッキリさせてカリカリした印象を与える男の子に変化しておりました。
7月5日入厩直後のセイウンデルレイ
父はトランセンド。ゲート試験では抜群のセンスの良さを見せていたこともあり、気性的に短距離向きかな、とは思っていたのですが。2週間経って、その思いはさらに強まりましたね。デルレイには電撃の6ハロンこそがピッタリです。
「カイバは与えた瞬間に食らいつくし、お腹が空いたら鳴くし」と担当の長谷川助手は苦笑い。その雰囲気は中二というより小五ですな(笑)。あの威風堂々と落ち着いていた馬は別の馬だったのでは!?と思わせるほどの変わりようです。
トレセンには合う馬、合わない馬がいます。持って生まれた性格や環境によるのでしょうが、デルレイの場合はトレセンこそがドンピシャだったのでしょう。
水を得た魚、ならぬ、カイバを得たサラブレッド。
デビューは小倉の開幕日、7月29日。コンビを組む幸騎手も追い切りで跨って「いいかんじ」と褒めていたそうです。暑いけど、ゴール過ぎたらカイバ食べれるはずだし(笑)。頑張ってきてね、デルレイくん!