ブルドッグボスは南関重賞の習志野きらっとスプリントから始動
7月25日(火)に行われる習志野きらっとスプリント(船橋・1000m)には、ブルドッグボス(浦和・小久保智厩舎)が南関東の一員になって初戦を迎えます。鞍上はテン乗りとなる戸崎圭太騎手。
中央時代は栗東の西浦勝一厩舎に所属し、19戦走って7勝を挙げ、掲示板を外したのは1度だけという抜群の安定感。昨年のかきつばた記念とクラスターカップでは2着、東京スプリント4着と、重賞でも実力があることは十分に示しています。
馬房にいる時のブルドッグボス
浦和所属馬たちが過ごす野田トレーニングセンター入厩後も順調に進めてきたそうで、追い切りも回数を重ねていきながら周りの人たちもその動きに圧倒された。
私は7月21日の浦和競馬場での最終追い切りを見に行ってきました。ここまでしっかりやった分、最終追い切りは整える程度だったそうですが、単走ながらも威圧感たっぷりの走りには驚きました。
最終追い切り時のブルドッグボス、騎乗者は橋本直哉騎手
「ステッキ1発を入れて気合いを入れましたが、反応もしっかりしていました。脚の回転も速くて、さすがの迫力でしたね。名前の通り、『ブルドッグボス』です(笑)」と調教や追い切りなどに騎乗してきた橋本直哉騎手。
小久保調教師も、「追い切りはどこまでも動いていく感じだよね。違う動物を見ているかのような感じ」と言っていました。
これまで惜しいところで重賞レースでは涙を呑んできただけに、もちろん肩掛けを目指していくことになるでしょう。今回は、移籍初戦ということや、この暑い時期、自身にとっても初となる1000mなど、乗り越えなくてはいけないことも多々ありますが、いいスタートを切って、今後に向けていって欲しいと思います。
この習志野きらっとスプリントには、2015北海道スプリントカップの覇者シゲルカガ(栗東・谷潔厩舎から川崎の鈴木義久厩舎)、ワディ(栗東・野中賢二厩舎から大井・藤田輝信厩舎)、ランドマーキュリー(栗東・安達昭夫厩舎から船橋・矢野義幸厩舎)も、再スタートを切ります。
エイシンヴァラーは南関重賞サンタアニタトロフィーから始動
7月26日(水)のサンタアニタトロフィー(大井・1600m)にはエイシンヴァラーが出走します。鞍上は岡部誠騎手。
洗い場で体を洗ってもらってリラックス中のエイシンヴァラー
エイシンヴァラーは栗東の中尾秀正厩舎から浦和の藤原智行(ふじはらともゆき)厩舎に移籍。藤原調教師は41歳で、今年開業して5年目を迎えます。おじいちゃんもお父さんも益田競馬場で調教師をしていたサラブレッドで、藤原調教師も元々は益田競馬場で働いていましたが、廃止とともに浦和競馬場へやって来ました。今も益田魂の心を持ち続けています。
普段のエイシンヴァラーは本気を見せずにフワフワと走るため、「どこでスイッチが入るのだろう」と陣営は言っていましたが、21日に浦和競馬場で行った最終追い切りには、野田トレセンから浦和競馬場に到着した段階で、すでに気持ちを高めてスイッチが入っていたそうです。
最終追い切りはブリンカーを着用し、抜群の動きを見せていました(レースでも着用予定)。それでも、まだ遊びながらで余力たっぷりだったそう。
最終追い切り時のエイシンヴァラー、騎乗者は保園翔也騎手
「ここまで順調に、自分たちができることをやってきました。今日はいい動きでしたが、あとは本番でもどのくらいスイッチが入ってくれるかですね。距離もマイルまでなら対応してくれると思っています。こういうチャンスを頂けたので期待に応えたいです」(藤原調教師)
追い切りの動きは、南関東競馬ホームページ内の南関魂を参考までにご覧ください。
習志野きらっとスプリントもサンタアニタトロフィーも中央卒業生がズラリとスタンバイ。新天地で頑張る懐かしいお顔に会えると思います!
次回のリスタートは8月7日(月)にお会いしましょう!