全日本2歳優駿覇者ディアドムスは大井競馬場入り
南関東競馬に中央からの活躍馬がどんどん入厩していますが、またまた大物さんが仲間入りをしました。
2014年全日本2歳優駿と北海道2歳優駿を制したディアドムスが、美浦の高橋裕厩舎から大井の森下淳平厩舎に移籍。森下厩舎は地方競馬の大将ハッピースプリントやプレティオラスなどでもお馴染みです。
ディアドムスが大井競馬場にやって来たのは8月上旬。担当の佐藤幹厩務員のお話では、「最初はテンションの高いところもありましたが、2日で慣れましたね。基本的に大人しくて扱いやすい馬ですよ」とのこと。
佐藤厩務員はハッピースプリントやフレアリングマズルなどでもお馴染みです
トモが緩く背中は張りやすいところがあるので、普段の調教はいいペースで攻めていくよりも、後肢をしっかりと使わせるようにして、キャンターをじっくりと踏ませるようなトレーニングを心掛けているそうです。そこに追い切りも随時挟みながら。
「どちらかと言えば実戦タイプで普段からそこまで動くタイプではないようですが、体つきも雰囲気もオープン馬だなぁと感じます。まだ手探りでやってみないとわかりませんが、馬も元気なので、こっちの水に合えば楽しみだと思っています。
今まで自分たちが培ってきたことをディアドムスに生かしていきながら、強い競馬をさせたいですね。地方競馬を盛り上げていくきっかけになればと思っています」(森下調教師)
馬房にいる時のディアドムス
今年1月のアレキサンドライトSでは2年1か月ぶりのうれしい勝利を挙げました。これから南関東競馬でどんな競走生活を送っていくことになるのでしょうか?!9月13日東京記念(大井2400m)から始動予定ということです。
ブルドッグボスが念願の重賞初制覇!
netkeibaのニュースでも紹介されましたが、栗東の西浦勝一厩舎出身のブルドッグボス(浦和・小久保智厩舎)が、先日行われたクラスターカップを左海誠二騎手とのコンビで優勝して重賞初制覇を飾りました。昨年のかきつばた記念とクラスターカップで2着、東京スプリント4着と実力があることは示してきましたが、タイトルまでもう一歩だっただけに待望の勝利。
道中は3番手を進めていくと最後の直線で差し切って、レコードタイム(1分8秒8、やや重)を叩き出しました。
クラスターカップの口取りシーン、ブルドッグボスを挟んで向かって左から、左海誠二騎手、小久保智調教師、橋本幸逸厩務員(東京ダービー馬ラッキープリンスや浦和の大将キスミープリンス、クレイアートビュンなども担当、写真提供:岩手県競馬組合)
「初めて跨って、返し馬の段階でモノが違うなってビックリしました。ゲートを出てからの二の脚が速くて、ハナに行こうかなと思えるくらい、抜群の手応えでいいポジションにつけられました。早く抜け出すと遊ぶところがある感じだったので、あとは後ろからの馬に気をつけながら、坂の途中で勝てたと思いました。乗り手にとても素直な馬ですね」(左海騎手)
レース後も元気だったそうで何よりです。11月3日のJBCスプリント(大井1200m)が大目標で、今後はあらゆることを考慮しながら、そこに向けたローテーションを組んでいくそうです。
次回は9月4日(月)にお会いしましょう!