◆新潟2歳Sは臨戦パターンよりも“上がり最速” 今週は新潟2歳S。2歳重賞は臨戦パターンに限りがあるため、一定の傾向が発生しやすい。例えば函館2歳Sの場合は新馬組>未勝利組であるとか、逃げて勝ってきた馬は良くないといったことである。
新潟2歳Sの場合はどうか。傾向として有名なのが、1800m組が意外と奮わないことである。過去10年[0-3-2-27]で、複勝率15.6%は1400m組より高いのだが優勝馬が出ていない。新潟2歳Sが1600mになって以降の15回で見ても[0-3-3-34]で勝ち馬は出ていない。ただ、該当数が多いわけではないので馬券上の効果は限定的だ。
函館2歳Sと同様に、逃げてきた馬は良くない。過去10年、前走で逃げてきた馬(クラス不問)は[0-1-0-15]。やはり重賞になると単調なスピードだけでは押し切れないようだ。ただ、こちらも該当数そのものが少ないので、実効性は限られる。
逃げ馬がダメ、という一方で前走上がり最速馬は強い。逃げ馬が弱いのだから差し馬が強いのは自然な話でもある。このレースの前走新馬・未勝利組は上がり最速で勝ってきていることが多いが、全員が上がり最速なわけはなく、全体の6割くらいである。そして上がり最速で勝ってきた馬は[7-7-6-52]、それ以外は[1-1-2-57]で、だいぶ成績が違う。
今年の場合、該当馬は6頭。いまひとつ絞れていないのは事実だが、このタイプが複数馬券に絡むことも多い。過去10年のうち7回はこのタイプが複数馬券に絡み、うち3回は1~3着独占だった。全く道しるべが無いよりはだいぶ話が整理されるだろう。
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