突然ですが、実はあと数回でこの連載がコラムとしては幕を閉じることになりました。形式を変えてニュースでお伝えすることになるそうです。このコラムは、トレセンの馬たちを結構自由に取り上げさせていただいたので、わたし自身、大好きな連載でした!
コラムというかたちがなくなるため、アーカイブしにくくなるのは残念ですが…、なんらかのかたちでアーカイブできないものか、個人的に検討しています。そのあたりは未定ですが、ニュースというかたちだと今まで目に留まらなかった方にも見ていただく機会が増えるかもしれない、と前向きに考えています。また、具体的な掲載スケジュールなどが決まりましたら、お知らせしますね。
さて、改めてこのコラムで取り上げてきた思い出深い名馬たちについて、振り返ってみました。
まずはアパパネ。関東馬ですが、栗東滞在が多かったこともあり、何度も取り上げさせていただきました。レースではキリッとするくせに、普段は目がクリッとしていてひじょうに大らかな女の子でしたね。この写真は右手がアパパネ、後ろ姿はパララサルーというお嬢さんで後のタンタアレグリアのお姉さんです。わたしは基本的に美人で可愛らしい牝馬に目がないのですが、このような美人さんによるツーショットはかなり貴重で、うわっと感激しながら撮影したのを覚えています。
アパパネの後半の競走成績は少しさみしいものがありましたが、とても賢い馬だったので早くお母さんになりたかったのかな…今となってはそうも考えます。それでも、ブエナビスタのようなどこかクールな印象はまったくなく、ホント、いいとこのお嬢さんでした。
可愛らしいという点で甲乙つけがたかったのはマルちゃんことマルセリーナ。こちらも桜花賞馬ですね。マルちゃんは道悪がほんとにダメでしたね。それでも途中でやめるとかではなく一生懸命走るのですが、どうにもというかんじでした。それから、牝馬は一般的に冬毛が伸びやすいのですが、マルちゃんについてはほかの馬よりもさらに早く冬毛を生やしていました。雰囲気がよさそうに見えても、マルちゃんの場合、冬毛が出た時点で冬支度が始まっているので、勝負という点では狙いにくかったのを覚えています。
それから、バリやんことウインバリアシオン。こちらは先日、第3回お披露目会の様子をお伝えしましたね。写真は青葉賞を勝った翌週に厩舎で撮影したものです。顔が…今と比べるとかなり幼いですね!ほんと、懐かしいです。
今週はスプリンターズS、わたしはフィドゥーシアを狙います。今回、あまりの人気のなさにびっくり。確かに前走はあまりにだらしない競馬でしたが、もともと彼女はそういう馬なんです。いいときは1着、ダメなときは惨敗。
「状態はすこぶるいい。敏感な馬なので、追い切りでジョッキーが感触を確かめてくれてよかった」と担当の吉田厩務員。ふんわりと自分らしい競馬ができれば、全然一発ありますよ!期待してます!!