◆実績各馬は状態面に不安で主役不在 今年のスプリンターズSは主役不在。GI好走歴のある馬に状態面での不安が目立ち、さらに戦国ムードが高まっている。
レッドファルクスは直前の状態・調教があまり強いアピールを示すものではなかったようだが、この程度はデータメインに予想している者にとっては許容範囲。地力について疑う点はないので、あとは展開。自分で競馬を作れるタイプではないので、展開が向くかどうか。今回は先行タイプが多いので差し馬には向きそうに思うが……。
セイウンコウセイも実績馬だが、時計勝負になった場合は少し分が悪いかもしれない。函館スプリントSからここという使い方も良いのかどうか、前例が少ないので判断しづらい。
ビッグアーサーは、データの問題以前にいかにもデキのリスクを抱えていそう。セントウルS回避時に伝わってきた感触では本番に間に合うか間に合わないか、くらいの感じだった。レース間隔も昨暮以来だし、ここは消しでよいように思う。
ダイアナヘイローは逆にずっと休みなく使われているのでデキの維持がテーマ。4歳馬であること、牝馬であることはともにこのレースではプラス材料なので、デキさえあれば期待したくなる。
メラグラーナは得意コースに戻るのがプラスだが、時計への対応力が微妙なのと、自分で競馬を作れない点が問題。トータルの時計がある程度かかる前崩れ、というちょうどよい結果になってはじめて浮上する。
レッツゴードンキは高松宮記念2着馬だし、最近の感じだとスプリント戦に戻るのはプラスだろう。ただ今回は内枠。さばききれるかどうかが課題となる。
かといって外が良いことづくめというわけではなく、このコースの大外16番は成績がいまひとつ。その枠を引いてしまった
ダンスディレクターは競馬の進め方が難しいが、早めに縦長の隊列になれば克服しやすくなるかもしれない。ただ、アタマ付けまでは考えづらい。
個人的に穴で期待するのは
ファインニードルと
ワンスインナムーン。前者は乗り替わりだが、このレースの乗り替わり馬成績が悪い一方、この馬自身は鞍上を問わないタイプ。後者はスプリント重賞での実績が無いが、勢いのある牝馬、しかも4歳馬というのはこのレースにおけるプラス要素だ。
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