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◆ソウルスターリングはハナに行く可能性も…

　秋競馬の開幕G1・スプリンターズSと、そして今や日本のホースマンの夢となる凱旋門賞が終わりましたね。共に皆さんは、どんな感想を抱かれましたか？

　まずスプリンターズSですが、レッドファルクスのデムーロ騎手は実に冷静な騎乗振りでしたね。前回も書きましたが、状態がイマイチと思われた高松宮記念で3着ということはポテンシャルの高さがある証。

　こういった馬が普通の状態であれば、やはり現在のスプリント界では強い存在なのだと再認識しました。と同時に、全体としてはインコースの有利さもあり枠順も大きく影響した1戦だったようにも感じました。

　さて一方、フランスで行なわれた凱旋門賞ですが、デットーリ騎手のエネイブル強すぎですね。しかもスタート直後から常に包まれない形へとポジションを持っていくあたりに加え、馬の強さを信じた内容。グリーンチャンネルで解説として出演をしていた武豊騎手が、「簡単なことではないのに、簡単そうに騎乗してしまうあたりがデットーリの凄さ」と話されていましたが、本当にそう感じるレース運び＆騎乗に思えました。

　そして日本馬サトノダイヤモンドにおいては、前哨戦の内容から厳しさが窺えるものであり、こういった状況の中、本番に向けて馬を持っていく陣営の気持ちというのは、いろいろな意味で過酷であったようにも思えます。

　人馬共にお疲れさまという気持ちと、馬が無事であること、そして今後に向けては、ヨーロッパの馬場や脚質など、あらゆる面から考慮した上で適性の高い馬の選出が大事であり、もっと言えば前哨戦から組み立てて考えなければならない点も多く残されている気もしました。

　さて今週から舞台は京都・東京に。

　好メンバーの揃った毎日王冠ですが、注目はソウルスターリングでしょう。

　1枠1番の枠順と開幕週の馬場、そしてメンバーの脚質に53キロの斤量を考えると、今回ハナに行く可能性も十二分に考えられるようにも…。追いきりの動きも気持ちの前向きさが伝わる走りでしたし、ルメール騎手がどのような騎乗を披露するのか？その点も楽しみです。

　それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。