先週の3日間開催はいかがでしたか。
自分は2日目までギリギリ持ちこたえたものの(毎日王冠でなんとか持ちこたえた)、3日目で危うく立ち上がれないほどのブローを浴びて、気絶しかけた。っていうか、中央競馬は全敗。
ボウズは嫌だ!!
これは7日に発売になった競馬王11月号のキャッチだけど(netkeibaニュース
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=127161)、心底そのことを実感した。頭ではわかっております。儲かる週もあれば、儲からない週もある。回収率は長い目で見るのが大事で、いちいち気絶してたら担架も足りないことは。でも、一日競馬をやって、一つも当たらない(ボウズ)というのはそれはそれで嫌なんであります。
弱気な傷病兵をいかに封印するか。
「弱気な傷病兵」とは、netkeiba.comのウマい馬券でも活躍するゲート・インの吉冨さんの名言で、負けが込んで来ると、買う予定だった◎馬に自信がなくなり、別の馬から買ってしまったり、買う予定ではなかったレースに手を出したりしてしまう行為を裏で操作する、もう一人の自分のこと。馬券は当然ハズれる。
変えちゃダメだ。
買っちゃダメだ。
とわかっていても、どうにも止められないやっかいなアイツ、弱気なくせにイケイケでもある、弱気だからこそイケイケでもあるアヤツのことだ。
今号の競馬王でも吉冨さんはそのことを語ってくれているけど、自分が思うに、競馬で勝ってる人は、その「弱気な傷病兵」を否定せずに認知している人が多い。認知した上で、いかに傷病兵に惑わされずに馬券を買うかを実戦している。
自分もいい加減、学ばねば!
午前中の競馬をすべて外したあたりから(普段は午前中のレースはあまり買わないのに月曜日はなぜか1レースからずっと買ってしまった。これが3日目の魔法か?)、傷病兵の存在を自覚できていたので、その傷病兵が暴走モードに入る前に、その日、もっとも穴として魅力的と思っていた南部杯のノボバカラからの馬券をさっさと買ってしまった。それが功を奏して、なんとか気絶は免れた。自分なりの傷病兵回避作戦の成功だ。けど、京都大賞典を外したときには、ヤツは暴走モードに突入し、東西の最終へなんの準備もせずに突撃させられてしまった。
最終レースは準備して買うことを最近ずっと実戦していたけど、その日の自分の最終は南部杯だったので、中央競馬の最終をナイガシロにしていたのだった。そこを見逃さないアイツ! まったくもって厄介なんであります(自分のことだけど)。
にしても恐るべしは3日間開催だ。前々からわかってはいたけど、やはりイケイケなマジックに満ちている。今年は11月にもう1回ある。3・4・5日(日曜メイン・アルゼンチン共和国杯の週)。3タテを喰らわぬように勉強せねば。特集では的中率と回収率のギリギリのバランスを考えたボウズ回避法がある。
ボウズが嫌なら3日間全てには参加しなければいい。
という、しごくまっとうなアドバイスが効かない自分には最適な特集だ。
----------------------
今年も秋華賞のちゃぶ台はひっくり返るか?
----------------------
基本的に1、2人気が強く、どちらかが連対しやすい秋華賞だけど、去年の秋華賞では、1、2人気をのせたちゃぶ台はひっくり返った。つまり去年は革命のエチュードが鳴り響いたというわけだ。
替わりに連対(1着)したのは3人気のヴィブロスだった。
この10年で、
1、2人気の軸選びを間違えなければ、8回当たる秋華賞。
そして、
1着馬は1〜3人気で9勝、しかも1人気3勝、2人気3勝、3人気3勝の秋華賞。
1人気 3-1-3-3
2人気 3-2-1-4
3人気 3-1-0-6
1〜3人気が2頭同時に馬券圏内に入ったのは7回。
1〜3人気が1頭のみ馬券圏内は2回。
1〜3人気が同時に馬券圏外は1回。
つまり、1人気は1着を含めた3連系の軸として最適かどうか、2人気は1着を含めた連軸として最適かどうか、3人気は1着できるかどうかの見極めが大事で、その選択が上手くいけば、儲かるかはともかくとして、的中には近づけるというわけだ。
今年の1〜3人気は予想では、
1人気 アエロリット 3.7
2人気 リスグラシュー 4.3
3人気 ディアドラ 4.6
4人気 ファンディーナ 6.0
ファンディーナの支持率を見ると、ディアドラとは若干の開きがある。つまり現在の1〜3人気でほぼほぼ人気を構成しそうだ。
だからこうなる。
今年の秋華賞は、アエロリットかリスグラシューかディアドラのどれかが勝つ!
うむ簡単だ! 今年も実にスムーズだ。
途中まで頑張るのが得意な自分だけど、今年もここまでは上手くいってるはずだ。あとは、この3頭の中から1着する馬を絞り込むだけ。
-------------------
■道中の位置取りは2番手〜10番手が理想で、10番手より後方だと2着はできても1着はしにくい。差し馬のベストポジションは道中8〜9番手。またどの位置にいようと4角を回るまでに動いては勝てない。
■この20年で関西の騎手18勝、関東の騎手2勝。想像よりも京都内回り2000はトリッキー。
-------------------
■アエロリット
桜花賞を差して5着、NHKマイルを2番手先行して1着、古馬と対決したクイーンSを逃げて1着。全成績3-3-0-1(着外は桜花賞5着)で、高いレベルでひじょうに安定していて、頼もしい。
カワキタエンカがいる今回、逃げを打つことは考えにくく、先行なら脚質的にも合格だ。
ただし、鞍上が関東の横山の典さんというのは若干心配だ。前記したようにこの20年で、1着した関東の騎手はメジロドーベルの吉田豊、アパパネの蛯名の二人しかいない。京都の内回り2000は、想像よりも1着するのがトリッキーなコースで、騎乗慣れ、それも多頭数で騎乗慣れしている関西の騎手の方が頼もしいのは間違いない。
去年も、それを理由に戸崎が騎乗するビッシュを心配してみたら、10着に負けてしまった。ビッシュの敗因はそれだけではないけれど、1人気ならば大いに心配していいということだ。
戸崎はまだ京都競馬場に慣れていなかっただけで、横山の典さんは別だ。騎乗技術では勝った二人にも引けを取らないし、むしろそれ以上とも言える。最近は、ここぞというときの代打騎乗の多い横山の典さんがデビューからずっとアエロリットに騎乗し続けていることも頼もしい。騎手の実績を考慮すれば、典さんは別格扱いできる。
ただ勝った2頭は春の実績が抜けて安定していた。メジロドーベルは桜花賞2着、オークス1着、アパパネは桜花賞、オークスの二冠馬だった。メジロドーベルの単勝は1.7倍、アパパネの単勝は2.3倍だった。
秋華賞の1人気は単1.0〜2.9倍までなら成績が安定していて、単3倍を超えてくると成績が不安定になりがちだ。予想オッズ3.7倍どおりなら、典さんといえども心配せざるをえない。
ならば2人気にも期待だ。
■リスグラシュー
阪神JF2着、桜花賞2着、オークス5着で、全成績2-3-2-1とアエロリット同様に高いレベルで安定している。前走のローズSでは道中10番手以後(13-15)にいたけれど、基本的には武豊騎乗時は道中10番手より後ろにいることはほぼほぼなく、京都内回りの今回、ちゃんとベストポジションを狙ってくれば1着のチャンスはあるはず。
ただし、同時に武豊は秋華賞では10番手以後の騎乗も多い。
13年のスマートレイアーは2人気だったけれど、17-17-16-14という戦法で2着だった。
05年のエアメサイアも2人気で12-12-12-9から1着した。
卓越した競馬センスがあるがゆえに、10番手以後でも勝ち負けさせる自信があるのかもしれない。だけど、こと1着という意味では、道中10番手以後は危険極まりない。
秋華賞はスタートして、最初のコーナーまでにいいポジションを取れないと、差し系の馬の場合は後方になってしまう。つまり、今回の位置も安心できないということだ。
ならば3人気にも期待だ。
■ディアドラ
どんな理由があれ、岩田が騎乗しないのは気になる。ルメールに替わって、鞍上強化かもしれないけれど、馬の強さが強化されるわけではない。
桜花賞から5戦騎乗しているノーザンF生産のディアドラではなく、4戦騎乗の非社台生産のファンディーナに騎乗するということは、純粋に馬のポテンシャルで選んだとも取れる。
騎乗技術ではルメールの方が上でも、馬のポテンシャルのチェックでは岩田も負けてはいないと思いたい。
先週武豊はコパノリッキーの依頼を蹴って、スマートレイアーに騎乗して京都大賞典を1着した。田辺は前走騎乗したノボバカラではなく、コパノリッキーに騎乗して南部杯を1着した。
つまり、ファンディーナがディアドラに先着する可能性が高いのならば、自動的にディアドラの1着も遠くなるということだ。
おっと、
アエロリットも、リスグラシューも、ディアドラも、勝つ要素はあるけれど、負ける要素も抱えているということがわかった。わかってしまった。
それでも1〜3人気から1着馬は出そうだけれど、同時に1〜3人気がのったちゃぶ台をひっくり返せるかを吟味したくなる。
というわけで、晴れて、今年もちゃぶ台返しの可能性を考えてみることにした。
-------------------
■秋華賞には、前走の馬体重の増減が激しい馬がけっこう出走する
-------------------
夏休んで、一つレースを使って、秋華賞に挑むのが賞金が確保された陣営のパターン。
で、あるからか、休み明けの前走、大幅に馬体重が増える馬が多い。
以下は今年出走する有力馬で前走+10キロ以上だった馬(人気薄は割愛)。
アエロリット 前走+18 1着(クイーンS)
ディアドラ 前走+12 1着(紫苑S)
ファンディーナ 前走+22 6着(ローズS)
モズカッチャン 前走+14 7着(ローズS)
これを過去と照らし合わせてみる。
16年
パールコード 前走+16 5着(紫苑S)
↓
秋華賞-10 2着
15年
マキシマムドパリ 前走+24 1着(500万特別)
↓
秋華賞-6 3着
13年
リラコサージュ 前走+20 18着(ローズS)
↓
秋華賞-12 3着
12年
ジェンティルドンナ 前走+12 1着(ローズS)
↓
秋華賞+2 1着 (参考・ジャパンカップ-14 1着)
ヴィルシーナ 前走+18 2着(ローズS)
↓
秋華賞0 2着 (参考・エリザベス-2 2着)
10年
レディアルバローザ 前走+14 10着(ローズS)
↓
秋華賞-12 5着
09年
レッドディザイア 前走+10 2着(ローズS)
↓
秋華賞-14 1着
これを見ると、前走馬体重が大幅増でも、好走していた馬は秋華賞で馬体重が減っていなくても好走していて、前走好走できなかった馬は秋華賞では、前走増えた分を減らしてきたら好走しやすいことがわかる。
つまり、前走+10キロ以上でも好走したアエロリットとディアドラはこのままの馬体重でよく(マイナスでもいい)、凡走したファンディーナとモズカッチャンは今回10キロくらいマイナスの方が好走しやすいとも言える。
ファンディーナ 前走+22 6着(ローズS)
モズカッチャン 前走+14 7着(ローズS)
この2頭に共通することは、ローズSで人気になって、凡走して、今回人気を落としそうなところ。
ファンディーナ 予想4人気(前走1人気6着)
モズカッチャン 予想6人気(前走2人気7着)
もし、前走は重めが原因で最後踏ん張れなかったとしたら、上昇の余地を残していることになる。馬体重はその目安になるのではないか?
だから、こうなる。
この2頭がマイナス10キロ前後だったら、前走以上に走る!
岩田もそこに期待しているのではないか?
モズカッチャン陣営だってMデムーロを招聘したのはローズSで勝つためではないはず。本番に勝つために招聘したに決まっている。
-------------------
秋華賞注目馬
-------------------
ファンディーナ
モズカッチャン
マイナス10キロを目安に期待。どっちもマイナス10キロだったらどっちも期待。
実はこの2頭にはもう1つ共通点がある。
どちらも非社台系生産馬だけど、名手系を確保できている点だ。特にMデムーロをG1で確保するのは大変で、それを可能にしたということは、モズカッチャン陣営には相当な覚悟と自信があるからと解釈できる。
自分はそこに乗ってみたい。そこに乗って、ちゃぶ台返しを期待してみたい。
ちなみに、MデムーロがG1で、社台グループ生産&社台グループ馬主の馬以外に乗るのは、今年はこれが最初。去年も2回しかない。社台系も魅力ある馬をMデムーロに用意できなかったとも言える(もちろんルメールも同じで、今年は0回、去年も2回だけ)。
さらにちなみに、Mデムーロは来週の菊花賞でも非社台生産のキセキに騎乗する。
サトノクロニクルにも騎乗しようと思えば騎乗できたはずなのにMデムーロはキセキに乗る。
2週連続で非系騎乗。秋華賞ともども注目しないわけにはいかない。