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【2歳新馬戦(京都)】藤岡佑介騎手に見えた進化の片鱗「馬のフォームを崩さずにペースを落とす技術」

  • 2017年10月12日(木) 18時01分
哲三の眼

▲今回は哲三氏と親交の深い藤岡佑介騎手のレースを解説!(写真は17年プロキオンS優勝時)


今回はタングルウッド×藤岡佑介騎手が勝利した新馬戦をピックアップ。今年の6月に佑介騎手の連載『with佑』で対談した際のあるエピソードをもとに、騎手としての進化の片鱗が見えたというこのレース。新馬戦ならではの難しさを説明した上で、佑介騎手が坂の上り下りで見せた技術を解説します。(構成:赤見千尋)

佑介騎手の試行錯誤が形になりつつある


 今週は重賞ではなく、9日(月)に行われた京都5レースの新馬戦に注目しました。勝ったのは3番人気タングルウッド、騎乗したのは佑介(藤岡佑介騎手)です。先週のミルコ(・デムーロ騎手)が勝った時(スプリンターズS)のようなファインプレーではないけれど、また別の視点をお伝えしたいと思います。

 以前、佑介と対談した時に、「アーネストリーのような前に行く競馬を理想として、自分のスタイルをシフトチェンジしている」という話をしていました。

 もちろん、全部が全部同じ走りを求める必要はないけれど、佑介の土台となる部分を試行錯誤しながら作り上げている中で、最近やっと目標というか、習得したい技術が見えて来たんじゃないかと思うんです。まだ上手くいかないこともあるけれど、先週はすごくいい形で乗れていたし、その代表が勝った新馬戦でした。

■10月9日2歳新馬(京都)

 結果から言えば逃げ切り勝ちで、例えば短距離の新馬戦ならスピードに任せて押し切るというレースもあります。でも京都の1800mはそうはいかない。

 特に新馬戦なのでハナに行ったら物見をする可能性もあるし、向正面も長いので馬の後ろに入れたくなる。直線も長いので“終いを活かす競馬を”という意識が強くなる舞台なんです。

 その中で、スタートしてからしっかり押して行って、前に行く主張をした。他の馬が行くならどうぞというくらいの感覚で、「行かないならハナ行くよ」としっかりと馬に伝えられていました。

 ただ

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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