大井競馬場もJBC一色
11月3日(金・祝)に大井競馬場で行われるJBCに向けて、場内ではJBCの装飾が華やかに施されています。最寄り駅にあたる、京浜急行電鉄の立会川駅と東京モノレールの大井競馬場駅でも、JBC一色。至る所でお祭り気分が味わえますよ!いよいよ今年も決戦の時がやって来るんだなぁとワクワクしますが、同時に身が引き締まる思いです。
大井競馬場内や最寄り駅で、JBCの装飾が至る所に施されています。こちらはJBC仕様のゴール板
私も現在はJBCに出走する南関東所属馬たちの取材周りをしています。今日30日の早朝には多くの馬たちが最終追い切りを行いました。南関東競馬には、大井競馬場&小林分厩舎、川崎競馬場(小向トレセン)、船橋競馬場、浦和競馬場(野田トレセン)とあり、今日は船橋競馬場へ。
東京盃馬キタサンミカヅキ、順調な仕上がり
東京盃馬キタサンミカヅキ(美浦・古賀史生厩舎→船橋・佐藤賢二厩舎)が、古巣・中央勢にダートグレードレースウィナーとして立ち向かいます。
調教師たちが調教を見る詰所に行ってみると、キタサンミカヅキを管理する佐藤調教師が、北島三郎オーナーのジャンパーを着用してスタンバイ。
詰所でいつもの席でスタンバイしている佐藤賢二調教師。照れ屋なのではにかんでいます
佐藤調教師が着用していたのは、北島三郎オーナーの記念ジャンパー
佐藤調教師と言えば、南関東無敗の4冠馬トーシンブリザードや南関東史上初の牝馬3冠に輝いたチャームアスリープをはじめ、現在では南関東2冠馬ヒガシウィルウィンを手掛けていることはあまりにも有名です(放牧休養に出ていたヒガシウィルウィンは浦和記念から始動予定)。
北島オーナーとは佐藤調教師が騎手時代だった頃からの30年以上の付き合いになるそうで、これまでも大変お世話になってきたそうです。過去にはキタサンツバサという馬で共に重賞レース(2012年クラウンカップ、繁田健一騎手騎乗)を勝ったこともありました。
北島オーナーは秋の天皇賞をキタサンブラックで制したばかりで、佐藤調教師も口取りに入っていたことはテレビなどでも放送されていて、今朝の厩舎地区でも話題になっていました。
「北島先生から、『この勢いで今度は(キタサンミカヅキが)勝ってくれ』って激励して頂いたし頑張らないとね」(佐藤調教師)
キタサンミカヅキは東京盃の反動もなく、ここまで至って順調に仕上げられてきたそうです。最終追い切りでは、調教パートナーの米谷康秀調教師補佐を背にして、一週前追い切りでみっちり行った分、セーブ気味ながらも軽快な動きを見せていました。
キタサンミカヅキの最終追い切りでのワンシーン、騎乗者は米谷康秀調教師補佐
「動かせばどこまでも伸びていきそうで、道中の動きも追ってからの反応もとてもよかったですし、恥ずかしい競馬はしないと思っています。一戦ごとに変わってきて、最初は硬い印象でしたが硬さが抜けてきた分、馬自身も走りやすくなっている感じです。いい意味でうるささが出てきて、中央時代もそういう馬だったと聞いているので、本来の感じに戻ってきたんでしょうね。
普段はそんなに派手な面は見せませんが、併せると、外車のようなスーッとブレずに安定感のある乗り味で、操縦性もいいし、やっぱりすごい馬です」(米谷調教師補佐)
クーリングダウンを終えて洗い場に戻ると、ポーッと佇んでいるキタサンミカヅキの姿がありました。オンオフの切り替えがしっかりできているのも好印象。
洗い場で佇んでいる姿がかわいらしいキタサンミカヅキ
「初戦(アフター5スター賞優勝)は手探りだったからビックリしたけど、前走はいい勝負はしてくれると思っていたし、流れもはまったね。今回も中団ためていって、どのくらいの脚を使えるか。繁田(繁田健一騎手)も2回乗ってわかっているだろうから乗り方は任せるよ。前走を考えてもここは楽しみだし、キタサンブラックの勢いを借りてJBCを勝ちたいね。万全の仕上がりで送り出したい」(佐藤調教師)
ブルドッグボスも非常に楽しみ
東京盃では惜しくもキタサンミカヅキに敗れたブルドッグボス(栗東・西浦勝一厩舎→浦和・小久保智厩舎)も巻き返しは必至。今回は中央時代にも騎乗し、大井を知り尽くしている内田博幸騎手が手綱を取る予定で、ブルドッグボスの力をどう引き出すのかも興味深いです。
ブルドッグボスも今日30日の早朝に最終追い切りが行われました。さすがに船橋競馬場から浦和競馬場の電車移動では時間的に間に合わなかったため、後日取材に行ってきます。
このリスタートでのご報告はできませんが、他の馬たちと一緒に、大井競馬のホームページ重賞コーナーや南関東競馬ブログ南関魂などで取材内容はお伝えする予定です。
南関東に関わる一人としては、南関東所属騎手&馬たちのうれしいご報告ができればいいなぁと思いながら、次回は11月13日(月)のリスタートでお会いしましょう!