◆枠順の差、それを活かす内容
エリザベス女王杯、またまたMデムーロ騎手でしたね。枠の良さを存分に活かしての内容と勝利には、さすがの一言。コンビ3戦目で、このようにキッチリと結果をだすことで今後さらに外国人騎手への騎乗依頼=日本人騎手からの乗り替わりの現実は続いていくのだなぁ〜と、レース後シミジミと感じてしまいました。
しかしその一方で厳しい現実に直面しながら、デビュー当時、いや競馬学校騎手課程時代から変わらぬハングリーさで立ち向かっている和田騎手の姿とレースにおける内容にはカッコよさと、こういった現状だからこそ際立ってくる良さがあるようにも感じます。
今回もクロコスミアでの2着においては、モズカッチャンのパートナーだったことを考えると非常に悔しいものがあったと思えますが、番手でもキッチリと折り合いをつけ、能力を最大限に発揮しての内容には、負けはしましたが拍手を送った方も多かったのではないでしょうか。
さて一方、私も注目をしていたヴィブロスは5着と敗れましたが、外枠ということもありスタート後位置を取りにいったことで道中のリキミが抜けなかった様子。それでも5着と粘っているのですから、個人的にはデキや能力の高さを感じるものでしたし、改めて枠の差というのは大きいな〜と思える1戦でした。
さぁ今週はマイルCSとなります。
栗東から状態の良さを感じたのは、エアスピネル。もともと休み明けをひと叩きされてからよくなるタイプなだけに、担当の中村助手も、「フットワークのスガルさや体の張りなど、全ての面において状態アップを感じますね」とにこやかな表情で語った後、「京都もあっているコースですし、ほんとに良い状態で送り出せるので楽しみです」と、いつも控えめなコメントを発する中村助手にしては、謙虚さを保ちつつも奥底から明るさが感じられ、その表情や雰囲気に具合の良さが窺えるほどでした。
あと栗東から良さを感じたのは、ウインガニオン・クルーガー。初のG1となるだけに当日の落ち着きが気になりますが、サングレーザーも魅力を感じる1頭です。
そして美浦からはレッドファルクス。以前も書きましたが、状態イマイチと思えた高松宮記念で3着。こういった馬は底力が違い、どんな状況でも結果を残せるタイプ。枠も良いですしCデムーロ騎手もチャンスだと思えます。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくは関西テレビ「競馬BEAT」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。