◆上昇カーヴのKB、完成の域のCG
またまたMデムーロ騎手でしたね。しかも、デムーロ騎手だからこそ、勝てたと思わせる内容。巧すぎました。
勝利したペルシアンナイトはハービンジャー産駒ということもありますが、見た目にも、また担当の斉藤助手も話していたように、まだまだトモのユルサがあり成長途上の過程。
よってスタート直後から意識的に出していくとフォームがバラバラになってしまう可能性があるように思えます。そんな馬の構造を理解しているかのような前半の運びと、大外枠を感じさせない進路取り。そして何よりも、常に馬の気持ちを前向きにさせていた全体の内容には、何度も言いますが本当に巧いの一言。
また2着に敗れたエアスピネルも完璧と言える立ち回りでの結果ですから、ペルシアンナイトにMデムーロ騎手でなかったら…と思えてしまうだけに、今回においては勝利の運がなかっただけのようにも…。
しかしながらデビュー時から1度も掲示板を外してない走りはいろいろな意味で立派な馬。それだけに、なんとかG1制覇を成し遂げてほしいなぁ〜と個人的には思ってしまいます。
さぁそして今週はジャパンカップ。
毎週発売され、取材時に使っている週刊競馬ブックを見てビックリ。
G1にもかかわらず、5頭もの馬の騎手欄が○○と未定状態。こんなこと今まであったかな?と思えてしまう状況ですが、今年のG1戦線の結果を背景に騎手を選択する目がより厳しくなり、外国人騎手への期待度の高さを物語っているようにもとれます。
さてラスト2戦となったキタサンブラックですが、辻田厩務員は、「一度叩かれたことにより体が引き締まっているので、最後の踏ん張りがさらにききそうです」と分析し、昨年との比較においては、「正直なところ、昨年は追いきりに騎乗する黒岩騎手とも話していたンだけど奇跡的な仕上がりでしたね。今回は去年に比べると、余裕残しではあるけど心身共に良い雰囲気です」とのこと。やはり今年においては、いい意味で有馬記念まで上昇カーヴを描いているイメージでした。
そして個人的に気になるのがシュヴァルグラン。昨年は11月6日のアルゼンチン共和国杯からのJCで輸送も間隔も短い中で挑み、外枠もあっての3着。今年は10月9日の京都大賞典からとなり、輸送も1回&間隔にも余裕を持っての参戦に加え最内枠となるだけに、アナドレナイ気がします。
それでは皆さん、当日は東京競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。