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馬券党必見!太流・走る馬の見分け方「なかなか言葉で説明するのは難しいんやけど…」

  • 2017年12月05日(火) 18時01分
小牧太

今回もたくさんのユーザーからの質問に小牧騎手が答えます


先週の水曜日には名古屋競馬に遠征し、ヴァリーゲイトで復帰後初勝利を挙げた小牧騎手。JRAでの勝利は次週に持ち越しとなりましたが、騎乗数もグンと増え、徐々に流れが戻ってきた感があります。さて、今回もユーザーからの質問特集。「ボウルズのファンタジーSをどう見ましたか?」「調教でいいタイムを出してもあまり期待できない馬は?」などなど、今週も見逃せない“太節”が満載です!
(取材・文/不破由妃子)


900勝も迫っているし…はよ勝たな!


──今回も質問をいくつか。まずは「小牧騎手が騎乗停止になったボウルズが、四位騎手でファンタジーSに出走していました。いい手応えで回ってきたように見えましたが、直線は伸びずに10着でした。初戦の勝ち方がよかったのでずっと注目しているのですが、小牧騎手の目にはどう映りましたか?」というものです。

小牧 あの日の騎乗は10Rまでやったから、いつもなら早々に帰ってしまうんやけど(笑)、ファンタジーSはしっかり観てから帰ったわ。

──やはり気になったんですね。

小牧 そりゃあ、気になるでしょう。四位くんも調教から乗って確かめとったし、四位くんなら巧いこと乗るかもしれんからね。

──ゆっくりとスタートを切ったわりには、道中はちょっと力んでいるように見えました。前走と違って大外枠でしたから、安心して見ていられましたけど。

小牧 うん。四位くんが上手いことコントロールしとったけど、やっぱり難しさを出してたよねぇ。レースのあと、トレセンで四位くんとも話したけど、やっぱり気性がもう少し大人にならんと。まぁまだ2歳やからね。能力はあるから、成長次第では走ってくると思うけど。

──続いては、「以前、太論で記者さんが『小牧さんが“ひょっとしたらくるかも”といった馬は、たとえ人気がなくてもくる確率が高い』とおっしゃっていましたが、具体的にどんなところから能力を感じ取るのでしょうか。また、調教でいいタイムを出しても、あまり期待できない馬はどんな特徴がありますか?」という質問です。

小牧 具体的にどんなところから感じ取るかとなると…、感覚的なものが大きいから、なかなか言葉で説明するのは難しいんやけど、やっぱり一番は背中やね。背中がいいなぁと思った馬は走ってくることが多い。この前も、レースには乗れんかったけど僕が追い切った馬がいて、いい感じやったから「この馬、走るんちゃう?」ってスタッフに言うたら、ホンマに勝ってたわ。それはもうベテランの勘みたいなもんやね。

小牧太

「この馬、走るんちゃう?」って言うたら、ホンマに勝ってたわ


──具体的にどうこうというより、新聞のコラムや『太論』での小牧さんの発言に要注目ということですね。調教の好タイムを鵜呑みにしないほうがいいタイプとは?

小牧 やっぱりカリカリしている馬やね。興奮してるから、調教でもタイムが出やすいけど、レースではあんまり当てにならん馬もいる。だから、馬の気性と照らし合わせて時計を判断したほうがいいんちゃうかな。

──さて、相変わらずファンの方からエールがたくさん届いておりまして。みなさん、勝利を待ちわびています(11月29日の名古屋CCヴァルカン賞で勝利!)。

小牧 はよ勝たなね。900勝も迫っているし…。

──900勝まであと24勝ですね(JRAのみ)。

小牧 (900勝達成は)来年やったかぁ。今年できたらいいのにと思ってたんやけどなぁ。まぁ今年は騎乗停止で2カ月以上乗っていないわけだからね。ここから元のリズムに戻すのは時間がかかる。それはもう覚悟しているけど、まだまだ勝つ自信はあるから。ただね…、とにかく騎乗停止にならんようにしないと(苦笑)。

──そうですね。少し時間が経ったのでお聞きしますが、一連の騎乗停止を振り返って、どうしてああいった騎乗が続いてしまったのか、ご自身で分析されたりしています?

小牧 前回のケースはどうしようもなかったとして…、その前のレースとかを見ると、けっこう寄ってるからね。何度も言うように、必死になりすぎや。新人じゃあるまいしねぇ(苦笑)。あとは、手綱がちょっと甘くなるのもいかんのかなぁと思ったり。手綱がプラプラしているときがあるから、それもよくないなぁと最近は思ってる。

──馬にとっても遊びができてしまうということですね。

小牧 うん、寄れたりしやすいかもしれん。まぁそういうこともいろいろ考えながら乗っているし、とにかく1頭1頭、あきらめずに頑張っていきますわ。

小牧太

あきらめずに頑張っていきますわ

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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