▲タバートさんが追い求める“究極の馬主ライフ”とは?
本音炸裂の、馬主×騎手の異色対談も今回がいよいよ最終回。「個人馬主の限界のなかに止まっているよりは、行動を起こしたほうがいい」と、こだわりのクラブを設立したタバートさん。システムには、そんなタバートさんのポリシーが満載。究極の馬主ライフを追求するタバートさんの思いが、一気に溢れ出します。(取材・構成:不破由妃子)
(前回のつづき)
この3〜4年はクラブの構想にものすごい時間を費やした
佑介 クラブのラインナップを見ると、フランケルにディープインパクト、オルフェーヴル、ルーラーシップなどなど、楽しみな馬たちが揃ってますね。
タバート うん、本当に楽しみ。馬は全部いいよ。佑介、僕が頼んだら乗ってよね(笑)。
佑介 もちろんです! 小さな規模からのスタートだとしても、だからこそのやり方で顧客満足度を上げることはできますものね。たとえば、トップジョッキーを乗せられなくても、預けた厩舎に所属しているジョッキーを乗せて、そのジョッキーの生の声が常に聞けるとか、調教に乗った感触が常に配信されるとか。大きいクラブとは、また違ったメリットを享受できる可能性もありますよね。
タバート うん、その通り。今回、僕がコンセプトとしたのは、たとえ馬がまったく走らなかったとしても、馬主として「あのクラブに入って楽しかったな」と思ってもらえる運営をすること。もちろん、走ると思った馬を集めているし、僕はそれを信じているけど、情報の共有も含め、何より自分も本当に関わっているんだという実感を味わってほしいなって。だから、騎手に関しても、条件ごとにランキングを出そうと思ってる。
佑介 へぇ〜、それは面白い試みですね。
タバート 会員の思い、運営側の思いが入ったランキングを作って、それを元に調教師に提案をしてみようかなと。