「砂の質が違うからやめた方がいいと思う。ファスター(速い馬場)だし、何よりもキックバックを受けないことが大事。あのゲートでは厳しいと思う」(12/4・日刊スポーツより)
ダートG1初勝利を飾ったムーアがゴールドドリームのドバイ遠征の可能性について応えたコメントだ。
ムーアはジェンティルドンナでドバイシーマCを勝った時にも「(ジェンティルドンナは)起伏の激しくてパワーのいるイギリスの馬場は向かないからやめた方がいい」と記者の質問に応えていた。
経験豊富な超一流な騎手は一流のジャッジマンでもあるということだろう。
そんなムーアが主戦チームのオブライエン厩舎に日本の馬場の特徴を伝えないわけがない。そう思うと、JCのアイダホはもうちょっと上の着順が狙えたのではないか? ムーアは5着を満足げにコメントしていたけれど、本当はもっと上の着順を狙っていたのではないか? とついつい自問自答、蒟蒻問答してしまうのだった。
アイダホでの負債はゴールドドリームで返済してもらったので文句などない。ただただ女々しく、ズルズルと引きずっているだけだ。ズルズルズル〜っとね。もちろん来年のJCまで引きずるつもりだ。
コメントといえば、
明日(8日)発売の競馬王1月号の特集で「常勝競馬を実現させる5つの秘策」を提唱している若手予想家のキムラヨウヘイくんの秘策の1つに「コメント読み」というのがある。キムラヨウヘイくんは常に年間回収率100%を超えていく予想家で、今年も125%を達成している競馬王注目の予想家だ。11月の時点で125%ならば、17年の年間回収率もプラスで間違いないだろう。
その若手予想家が秘策の1つに「コメント読み」をあげている。コメント・イマジネーションが大好きな自分としては心強い限りだ。もちろんキムラくんのコメント読みは、数々の実績から生み出されたノウハウの結晶だ。
でも、それはあくまでも秘策の1つであって予想の組み立ての主役ではない。主役はレースレベルの見極めや馬の資質の見極めなどだ。いわばコメント読みは助攻だ。主攻あっての助攻。戦術の基本だ。つまり5つの秘策は、その主攻と助攻の集合体というわけだ。主攻を補足したい方、助攻を充実させたい方、その両方、つまり総合力をアップさせたい方にはとても役立つ秘策だと思う。ご一読あれ。
今週のムーアは日本ではなく、香港だ。でも香港国際競走でのムーアはオブライエン厩舎の馬3頭とイギリスの馬1頭(回避)に乗る予定だ。
ご存知のようにムーアはチーム・オブライエンの一員だから、本当は別の馬に騎乗したくても、そこにオブライエン厩舎の馬がいたら騎乗はできない。もちろんオブライエン厩舎は馬場読み名人だから、香港の馬場にあった馬を連れてきてるはずだから素っ頓狂な競馬にはならないだろう。それでもすべてを1着させるわけではない。
日本のオッズでムーアが人気をいっぱい引き取ってくれるなら、消すことで美味しい馬券に出会えるかもしれない。
とは言ったものの、オブライエン厩舎の戦力はブ厚い。香港国際競走は招待レースだから、凱旋門賞のように戦略的に何頭も出走させられるものではない。そんな中で香港カップと香港マイルでは2頭ずつ招待されている。どんな戦術を使うのか興味津々だ。
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土曜日のデムーロ
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最近は、「土曜日のデムーロ」にはまっている。土曜日の「デムーロ」はMではなくC。土曜日の「土曜日」は「重賞」の土曜日。つまり正確には「土曜日の重賞はクリスチャン・デムーロ」となる。
先週の土曜日のチャレンジCもその理由だけでデニムアンドルビーを◎にして上手くいった。
以下は今回の短期免許でのCデムーロの曜日別重賞成績。
土曜日の重賞(一部金曜日含む) 2-2-0-2
チャレンジC デニムアンドルビー 5人気2着
京都2歳S タイムフライヤー 1人気2着
武蔵野S ノンコノユメ 7人気4着
京王杯2歳S トーセンアンバー 6人気6着
ファンタジーS(金曜日) ベルーガ 5人気1着
スワンS サングレーザー 2人気1着
日曜日の重賞 0-0-0-6
チャンピオンズC ノンコノユメ 6人気9着
ジャパンC ソウルスターリング 4人気7着
マイルCS レッドファルクス 3人気8着
エリザベス女王杯 クイーンズリング 8人気7着
みやこS マイネルクロップ 12人気13着
天皇賞・秋 シャケトラ 11人気15着
うむ、圧倒的に土曜日の成績がいい。日曜日はG1が多いからさすがにチャンスホースもそうそう回って来ないということか。
今週の土曜日もCデムーロは中日新聞杯でメートルダールに騎乗する。
ハンデ55キロは新潟大賞典で3着した時と同じだ。
予想3人気。最近のメートルダールは、1人気が多かった。この人気通りなら買いやすい。ミッキーロケットとマウントロブソンがいるなら、実オッズでも1・2人気にはならないはず。
おまけにMデムーロもルメールもいなさそうで、今週も勝ち負けに加われるのではないか。
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中日新聞杯・注目馬
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メートルダール・土曜日のデムーロ
ロードヴァンドール・昆厩舎の横山の典さん
昆厩舎のスーパーサブ的な存在になりつつある横山の典さんが逃げるのが持ち味のロードヴァンドールに騎乗する。
この場合、考えられるのは脚質転換のための騎乗依頼か、絶妙なペースでの逃げを希望しての騎乗依頼のどちらか。だからスタートして最後方の可能性もあるけど、今回のメンバーならマイペースの逃げが打てそうでもある。
ここ2走、逃げても4角で捕まってしまっている。
札幌記念 1-1-1-2 6着
天皇賞・秋 1-1-1-5 14着
レースの質が上がって、思うような競馬ができなくなったのか、本調子になかっただけか。もし調子は悪くないのに捕まってしまうのだとしたら、ここで脚質転換を試しても驚けない。でも、札幌は休み明け、天皇賞・秋は不良馬場が合わなかったのだとしたら、脚質転換はまだ早い。
昆師の希望はどっちだ?
昆師のリクエストは絶妙な逃げとみた!
中京2000は金鯱賞で逃げて2着した舞台。騎手を替えて、今一度逃げを試しても不思議ではない。
予想では6人気。このくらいの人気なら何が起きても悔やまず買える。
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ZOKKONか、3連勝か。
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一昨年、デビューからずっと騎乗し続けている馬(2戦以上)を騎手がゾッコンのZOKKON命(命と書いてラブと読む)ホースと称して、注目したら、ZOKKON命ホースで1・2・3着してしまった。ZOKKON命ホースは4頭しかいなかったから、実に簡単だった。
だから去年もZOKKON命ホースでいいやと思い、同じように進めてみたけど、思うことあって、途中でひねりを加えてみたりして、表のZOKKONとしてソウルスターリング、裏のZOKKONとしてレーヌミノルに注目してみたら、1着3着だった。
ならば今年も同じようにZOKKON命でいいかな?
今年もルメールは騎乗していて、ロックディスタウンはZOKKON命に該当しているし…。
そう思ったけど、今年は2戦2勝ホースが4頭もいるので(ベルーガがいたら5頭だった)、そこから3連勝を決める馬に注目してみたくなってしまった。
感覚的に4連勝は難しくても、3連勝まではけっこう達成する馬が多い気がするからだ。
15年の桜花賞でもデビューから3連勝の馬が3頭も出走していた。
クイーンズリング
キャットコイン
ルージュバック
結果的に皆、馬券圏外に負けて、4連勝することの難しさを知ったけど、同時に3連勝までなら、レース選択などの工夫次第では出来るとも思ったものだった。
以下は予想人気順に並べた2戦2勝馬
ロックディスタウン 1人気 ルメール(ZOKKON)
ラッキーライラック 2人気 石橋脩(ZOKKON)
マウレア 6人気 戸崎(ZOKKON)
リリーノーブル 7人気 川田
この4頭のボックスを買えば、儲かるかはわからないけど当たりそうな気がする。
っていうか、オルフェーヴル産駒の1・2人気は強力そうだから、この2頭から4頭に流せば、1・2人気のワンツー以外なら儲かりそうな気がする。
もしくは、別の馬から4頭に流す。別の馬の人気次第では十分儲かりそうだ。
ちなみに上記3頭の他にZOKKON系の馬は4頭。
スカーレットカラー 太宰(抽選)
モズスーパーフレア 松若(抽選)
モルトアレグロ 吉田隼
レグルドール 高倉
この中ではモルトアレグロに少し魅力を感じる。でも別の馬というより、3連系のヒモといった感じか。
ということで、今年は2連勝中の馬を中心視するのが妥当に思えるけれど、さてどうしよう。やっぱりZOKKONから選ぶべきか。それとも別の馬からZOKKONへ流すか。
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阪神JF・注目馬
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裏・マウレア
別・コーディエライト
2戦2勝馬を1頭に絞るなら実馬券ではリリーノーブルより人気を落としそうなマウレアにそそられる。
マウレアはここ2戦ともに馬群をこじ開けて勝っていて、外を回ったら届かないような展開になったときに頼りになりそう。鞍上・戸崎の乗り方もあえて馬群に入れて、レースを経験させていたようにも見えなくはない。だとすれば、戸崎はビジョンを持って、騎乗していたことになる。
戸崎は、阪神JFでは1-1-0-0(レッドリヴェール1着、リスグラシュー2着)の成績。これまた頼もしい。
阪神JFは香港国際競走とかぶるから、阪神JFに騎乗する名手系も半分くらいになる。だからリラックスして騎乗できるのではないか。3連勝できるかはわからないけど、馬券圏内なら紛れこめるのではないか。そんな期待。
おっと、結局ZOKKON系の馬に期待みたいになっちゃった。でも、マウレアは表というよりは裏だな。
マウレア 個人馬主 下河辺牧場
ロックディスタウン サンデーR 白老F
ラッキーライラック サンデーR ノーザンF
並べてみると、どうみても表のZOKKONはロックディスタウンとラッキーライラックだ。2頭ともにサンデーRの馬で人気がある。マウレアはディープインパクト産駒だけど、非系生産馬だ。裏のZOKKONでいいように思える。
こうなると、別の馬への期待感が必然的に高まる。
コーディエライトは、鞍上・和田の先行して残すテクニックに期待している。
逃げそうな馬、逃げてもおかしくない馬がサヤカチャンはじめ、何頭かいる。コーディエライト陣営も二の脚の速さで逃げるとコメントしている。
でもたとえ逃げられなくても、上手く先行させるのが和田ではないか。サヤカチャンの松岡やモズスーパーフレアの松若あたりが強気に逃げて、ペースが速くなっても、コーディエライトにはむしろ好都合のペースになる可能性もある。
この秋、西の重賞で何度も穴を開けて、存在感を示している和田の総仕上げがここだった!(要は1着という意味)
となったら、それはそれでいいし、シブい操縦で2着か3着でも、それはそれでシブがきでいい。
西のG1は来週もあるけど、朝日杯FS騎乗予定のダブルシャープも穴で魅力がないわけではないけど、1着という意味では今週のほうがチャンスはありそう。