2018年最初のリスタートです。今年も南関東競馬で頑張っている中央競馬の卒業生たちについて綴っていきますのでどうぞよろしくお願いします!
年末年始も休まずに競馬が行われた南関東競馬。年末は大井競馬場で、年始には川崎競馬場で、それぞれ熱戦が展開されました。
ブルドッグボス、初マイルもクリア!
12月31日の最終レースに組まれていたおおとりオープン(大井・1600m)。左海誠二騎手が手綱を取ったブルドッグボス(栗東・西浦勝一厩舎→浦和・小久保智厩舎)が逃げ切り勝ちを収めました。ここまで戦ってきた相手が違うと言わんばかりの凄みを感じさせる強さで他馬を圧倒、自身初のマイルもクリア。
「今日は逃げられれば逃げようと思っていました。最後の直線では遊んでいましたが、気合をつけたらまたハミを取り直してくれました。マイルも大丈夫です。やっぱりいい馬ですね」と3戦ぶりにコンビ復活となった左海騎手も胸をなで下ろしていました。
2017年南関東最後のレース・おおとりオープンでは、貫禄たっぷりの走りで圧勝したブルドッグボス
ブルドッグボスは1月28日の根岸Sから2月18日のフェブラリーSを予定していて、小久保調教師としてはフェブラリーSに向けてもマイルは一度走らせてみたかったそうです。再び続いていく古巣・中央への挑戦、最近は悔しいレースが続いていただけに、鬱憤を晴らして欲しいです。
(ここに出走していたロワジャルダンについてはまた改めてお伝えしようと思っています)
ディアドムスが重賞連勝中!
美浦の高橋裕厩舎時代に全日本2歳優駿と北海道2歳優駿を優勝しているディアドムスが、勝島王冠(大井・1800m)で3年ぶりの重賞勝ちを収めたことは以前お伝えしました
(参考記事)。
そんなディアドムスは1月3日に行われた報知オールスターカップ(川崎・2100m)に参戦し、岡部誠騎手とのコンビで完勝。これで南関東重賞連勝としました。2018年南関東競馬最初の重賞レース、いいスタートを切りましたね。
報知オールスターカップを優勝して重賞連勝。川崎競馬場はディアドムスにとって全日本2歳優駿を勝った思い出の場所
報知オールスターカップの口取り撮影時、4本目の肩掛けです
「毎回乗せて頂くたびに状態が良くなっていて、復活というよりも成長している感じです」と岡部騎手。担当はハッピースプリントやフレアリングマズル、プーラヴィーダなど数多くの重賞ウィナーを手掛けている佐藤幹厩務員で、「まだ良くなりそうな感じ」ともお話をしていました。今後の予定は未定です。
この報知オールスターカップで2着に入ったのは、こちらもリスタート組のオメガスカイツリー(美浦・奥平雅士厩舎→川崎・内田勝義厩舎)。なんと、明け10歳ですよ!担当の小竹清一厩務員も昨年60歳になりましたが、現役バリバリ。人馬合わせると70歳コンビ!!!この話題でコラムを書けそうなので、また次回に(笑)。
キタサンミカヅキも明け8歳!
明け8歳になったキタサンミカヅキ(美浦・古賀史生厩舎→船橋・佐藤賢二厩舎)が最初に臨んだレースが、1月4日に行われた大師オープン(川崎・1600m)でした。こちらは久しぶりのマイル戦で、小回り急カーブとしても知られる川崎競馬場に初参戦。
道中は繁田健一騎手を背にいつものように中団後方から進めていき、3〜4コーナーで外を回りながらも一気に進出し、最後は一番の上がりで猛追するも2着でした。中央卒業生のワイルドダラー(美浦・和田雄二厩舎→浦和・小久保智厩舎)が逃げ切り勝ち。
キタサンミカヅキは大師オープンで2着になりましたが、地力の高さは見せつけました
今回はメンバー中一番重い58キロ。1200m中心に使ってきただけに折り合いに欠くところもあり、その分1200mの時のような切れ味は足りなかったそうです。しかし、力があるところは改めて示しました。
佐藤調教師はマイルも問題はないと言っていて、今後はどんなローテーションを組んでいくのでしょうか。
ハーキュリーズ、お疲れ様でした!
なお、栗東・角居勝彦厩舎の卒業生だったハーキュリーズ(浦和・山越光厩舎)は、昨年末の東京大賞典を最後に、9歳いっぱいで現役生活に幕を下ろしました。
現在はオーナー様が通っている神奈川県の藤沢乗馬クラブに移動して、クラブの乗用馬になるための準備がすでに始まっているそうです。これから続いていく新生活も幸せに頑張って欲しいですね!
東京大賞典ゴール後のハーキュリーズ。若手の有望株・保園翔也騎手を背に無事に走り抜きました
次回は1月22日(月)にお会いしましょう!