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AJCCの1人気と東海Sの1人気

  • 2018年01月18日(木) 12時00分


先週は七草がゆ馬券で静かに過ごしたので返り討ちにあわずにすんだ。

京成杯は途中まで1、2人気で頑張っていた1戦1勝馬のデルタバローズが最後に踏ん張りきれずに3人気に落ちて、13着に負けた。1、2人気には予想オッズ通りにジェネラーレウーノ、コズミックフォースが収まって、1、2着した。1、2人気が強い例年通りの結果だった。3着はもう1頭の1戦1勝馬のイェッツトだった。1戦1勝馬は過去に3着に走ったことがあるから、これまた過去歴通りだった。

日経新春杯はパフォーマプロミスが1〜3人気の間を上ったり下がったりしてたが、最終的には1人気になって、危なげなく1着した。パフォーマプロミスはたとえ1、2人気にならなくても軸にすべきとは考えていたけれど、1、2人気が強いレースでもあり、最終的に1人気になって1着したので、これまた七草がゆ通りになった。

見え見えのミエミエでもちゃんと逃げたロードヴァンドールには、あそこまで行ったら1着して欲しかったけれど、当たったからよしとしよう。年明け初週の重賞4つを全部外した自分には重賞的中が必要だったので、それが達成できてよかった。ミーハーな自分にはミーハーなお札が必要なのだった。

ちなみに愛知杯は、人気が落ち着かず、オッズが乱れていたので、七草がゆ的なアプローチは不可能に思えて、ほぼほぼケンした。ここを我慢できたことがもしかしたら一番の勝因だったかもしれない。

やはりいろんなことに一喜一憂せずに、静かにアプローチした方が馬券は当たるのかな? でも暴飲暴食が大好きな自分にはこれを継続させるのはなかなか厳しいぞ!

ただ今週のアメリカJCCも1・2人気の選択が重要なレースだったりもする。1人気をナイガシロにしつつも、それでも買うなら1着付けで、2人気は大切にしつつも、買うなら3連系の軸で、そんなレースだ。

この10年の1、2人気の成績
1人気 2-1-0-7
2人気 3-2-2-3

1人気についてはこの15年で観察するとより鮮明になる。

1人気の捉え方(過去15年・03-17)
■1人気は基本1着か着外
■1人気成績 4-1-0-10

1人気は負けることの方が多い。
でも、ここからもうちょっと絞りこめる。

■過去に「重賞」で1人気の期待に応えたことのある1人気馬は、4-1-0-4。
勝ち負けは50:50。

2着は去年のゼーヴィント。条件を満たしていたけれど、明け4歳馬だけに1人気で1着していた重賞が3歳限定のハンデ戦のラジオNIKKEI賞だけだった。だから去年は例外的に2、3着という判定をしてみた。もちろん他メンバーも小粒だったからという理由もあった。

■過去に「重賞」で1人気の期待に応えたことのない1人気馬は、0-0-0-6。
0:100で着外。

というわけで、今年もこの大前提を大事にするのは懸命な気がする。今週も暴券暴買を我慢して、お腹にやさしい馬券を買うべきか?

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アメリカJCCの1人気はゴールドアクターでお願いします。
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ミッキースワローを買いたい。
ミッキースワローを軸にレジェンドセラー、ダンビュライトへ流したい。
あとは、ヒモとして、追い込む馬と逃げそうな馬を拾うか、拾わないか。

ゴールドアクターはできれば切りたい。ゴールドアクターが3着以下に負けてくれれば、2連系の馬券でもそこそこつくはず。ゴールドアクターが4着以下に負けてくれれば、3連系の馬券もそこそこ美味しいはず。

問題は、ゴールドアクターをナイガシロにできるかだ。

予想人気を見ると、
ゴールドアクター
ミッキースワロー
で1人気を争いそうだ。

この2頭を前記したAJCC1人気判定マシーンにかけてみる。

ゴールドアクター 重賞1人気1着経験2回
 オールカマー 1人気1着
 アルゼンチン共和国杯 1人気1着

ミッキースワロー 重賞1人気経験0回

判定ではこうなる。
ゴールドアクターが1人気になったら、50%で1着する。
ミッキースワローが1人気になったら、馬券圏外に負ける。

おっと、早くもミッキーには暗雲だ。正直、今回のメンバーでミッキーが馬券圏外に負ける姿は自分には想像しにくいけど、何かの間違いで4着に負けることはある。ならば、せめてミッキースワローには1人気にならず、2人気になって欲しい。2人気はある程度自由に扱えるからだ。

逆にゴールドアクターには是非とも1人気になって欲しい。そして、50%ある裏面が出てくれれば……。

はたしてゴールドアクターは1人気になれるか?
自分はオッズを動かすインフルエンサーな力は微塵も持ち合わせていないが、ゴールドアクターが1人気になるように自分なりにジタバタはできる。だからジタバタとゴールドアクターを応援してみる。

この10年で7歳馬の勝利は3回、4歳馬の勝利は0回。
うむ、7歳ゴールドアクターを押す要素になる。

去年1着したタンタアレグリアは、春の天皇賞以来9ヶ月ぶりの出走で勝った。ゴールドアクターは宝塚記念以来の7ヶ月ぶりだけど、そこを気にする必要は全くない。むしろ激戦だった昨秋の古馬中距離G1に出走してないことが吉と出るのではないか。ここも押せ押せだ。

距離2200は2-2-0-0。ゴールドアクターにとっては2200はベストディスタンスだ。押せ押せもいいところだ。

先週の京成杯では父スクリーンヒーローのジェネラーレウーノが勝った。ゴールドアクターも父スクリーンヒーローだ。いい流れだ。

あとは上がり35秒台で、上がり1位になれるようなレース(去年がそうだった)になれば、ゴールドアクターで鉄板だ! ゴールドアクターは上がりのかかるレースで一番速い上がりを使うのが得意だからだ。

はたして武豊はゴールドアクターをどう操縦するのだろう?
吉田隼は先行して抜け出す、自力で勝ちに行くような競馬をしていた。瞬発力勝負に持って行きたくなかったからかもしれない。
横山の典さんは宝塚記念で先行よりやや下げて中団の競馬をして、2着に持ってきた。天皇賞・春で出遅れたことが生きたのかもしれないし、宝塚記念が稍重だったことも良かったのかもしれない。

陣営は前につけて、ペースを的確に読んで、早めにスパートして勝ちまくったキタサンブラックのような競馬を望んで、武豊を招聘したのかもしれないな。うん、きっとそうだ。そうに違いない!

「武豊騎手に新たな一面を引き出して欲しい」という陣営コメントがあったけれど、新たな一面が追い込み馬にして欲しいという意味ではないだろう。同じ先行馬のキタサンみたいな一面ということではないか? うん、きっとそうだ。そうに違いない!

そういう競馬で勝って、勝利インタビューで「キタサン・ロスを感じていたみなさんの心のスキを少しでも埋められていたらいいですね」なんてスピーチを武豊は用意していたりして。うん、きっとそうだ。そうに違いない!

ああ〜フェイクで応援していたつもりなのに本当にゴールドアクターが勝つような気がして来たぞ。自分で自分に催眠術をかけちゃったか? やばいな。

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アメリカJCC・注目馬
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ミッキースワロー・2人気でお願いします。

ミッキースワローを軸に、ダンビュライトとレジェンドセラーに流す。
逃げそうな馬を拾うか拾わないか。追い込む馬を拾うか拾わないか。
それは枠順とその日の傾向や人気などを見て決めればいい。要は、マイネルミラノとショウナンバッハを拾うか、拾わないかだ。

ミッキースワローが1人気になって、ゴールドアクターが2人気だったら、ダンビュライトかレジェンドセラーを軸にする。

一応、描いた絵は、今年は例年と違い、7歳以上の馬を4歳馬が一蹴するというもの。だからゴールドアクターに敬意を抱いても軸は4歳に固執してみたいのだ。催眠術にかかりつつも、今はまだ冷静でいられる。

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東海Sのテイエムジンソクの勝ち方
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東海Sはテイエムジンソクが勝つに決まっている。っていうか、勝たねばチャンピオンズCで凌ぎを削った、東京大賞典馬のコパノリッキーに失礼だ。

ということで、テイエムジンソクの1着は当たり前と見立ててみた。
だから次走のフェブラリーSでも勝ち負けするにはここでどんな勝ち方をすればいいのかを考えてみた。

以下は、中京競馬場が改修され、ダ1800で再スタートした過去5年の1着馬の成績と次走のフェブラリーSの成績

13年グレープブランデー5歳 4人気(2着に3馬身差)通過順9-8-8-7 
→フェブラリーS 3人気1着 通過順7-7
14年ニホンピロアワーズ7歳 1人気(2馬身)5-6-4-4 
→フェブラリーS 4人気8着 10-8
15年コパノリッキー5歳   1人気(4馬身)2-2-2-1 
→フェブラリーS 1人気1着 2-2
16年アスカノロマン5歳   4人気(2馬身)2-2-2-2 
→フェブラリーS 7人気3着 10-9
17年グレンツェント4歳   1人気(1/2馬身)7-8-6-6
→フェブラリーS  未出走

東海Sを5歳で1着した馬は3頭で、フェブラリーでの成績は2-0-1-0。
5歳1着馬はフェブラリーSで馬券圏内で信頼が置けそう。
→テイエムジンソクは6歳。6歳のサンプルはない。だからここはスルーしておく。

東海Sを1着して、フェブラリーSも1着した馬は2頭で、東海SでもフェブラリーSでもほぼ同じ位置で競馬をしているのがわかる。

アスカノロマンとニホンピロアワーズは東海Sで先行できていたのにフェブラリーSでは差しに回って3着、8着に負けた。中京のダート1800と東京のダート1600は200Mの違いだけど、コーナー4つの1周競馬とコーナー2つの半周競馬の違いがある。コースレイアウトやペースが変わっても同じ脚質で競馬ができるかは大事ということだろう。
→これはフェブラリーSのときに考えればいい。そのときまで保留。

さらにフェブラリーSを1着した2頭は、東海Sで3馬身以上離して楽勝していたけど、負けた2頭は2馬身しか離せていなかった。
→今回の焦点はここだな。

3馬身差以上つけて勝てるか。時計でいえば、0.5秒差以上。
できると願うしかない。

ただチャンピオンズCではここに出走するローズプリンスダム、モルトベーネには0.7差つけている。みやこSでは2着馬に0.4差つけ、3着馬には0.6差つけていた。チャンピオンズCとみやこSで0.5差以上つけられなかった馬がごっそり抜けている状況を考慮すれば、やれない着差ではないはず。

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東海S・注目馬
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テイエムジンソク

クインズサターン
ローズプリンスダム

クインズサターンは東京のダ1600が大好きな(4-2-0-4)関西馬だけど、東京以外の左回りや、1600以外がダメな馬かはまだわからない。そもそも重賞で通用するかという問題はあるけど、上昇の見込める5歳馬だし、人気もなさそうだし、狙っていいタイミングではないか?

ローズプリンスダムはみやこS7着(1.5差)、チャンピオンズC12着(0.7差)とテイエムジンソクに差をつけられて負けているけど、着差は詰めている。4歳馬だし、前2走の重賞経験が血となり骨となっている可能性はある。

結局、東海Sも1人気に注目してしまった。だからせめて2着か3着には人気薄が飛び込んできて欲しいと願っている。精進料理しか食べてはいけないのに、「まぐろ」のことを「赤豆腐」と称して食べる古典落語に出て来る和尚さんのような心境だ。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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