◆東海Sはダンチヒの血を潜ませた馬に相性が良い 先週のコラムではニジンスキーの馬券的威力について書きましたが、先週の京都芝も母父ニジンスキー系のミスディレクションが単勝5870円で優勝。
同馬が優勝した1月14日の京都7レースは1、3人気のディープインパクト産駒が、いずれも馬券圏外に。
ニジンスキーは、今の日本では主流になれない能力の方向性を持った血統。逆に主流血統のディープ産駒が走れないケースが多い、今の京都芝だからこそ能力を発揮する面もあるのでしょう。
なお、今月の京都芝は、ディープインパクト産駒はのべ33頭出走して1勝のみ。単勝10倍以内でも21頭出走して1勝のみ。
ニジンスキーと同じノーザンダンサー系で世界的な活躍に比べれば、日本では存在感が薄いのがダンチヒ系。
もちろん、能力は一流の系統ですから、日本でも状況によっては、ニジンスキーのように重要な血となります。
東海Sはダンチヒの血を潜ませた馬に相性が良いレース。
昨年12人気で2着のモルトベーネは父がディープスカイ。一昨年産駒が1、2着のアグネスデジタル。
この2種牡馬に共通するのは、母父がダンチヒ系チーフズクラウンの系統であること。さらに母母父系がリボー系であること。さらにどちらも現役時代は芝マイルG1も優勝しています。
今年はディープスカイ産駒がモルトベーネ。アグネスデジタル産駒はアスカノロマン。どちらも当レースに出走して人気薄で馬券になっています。
当レース初出走で、ダンチヒの血を持つ馬はドラゴンバローズ。母父ポリッシュプレジデントはダンチヒ系。父キングカメハメハの産駒も当レースで複数馬券に。
とはいえ、テイエムジンソクが断然人気で走る可能性も高いレースだとは思いますので、馬券は今週も京都の芝やダート短距離に熱中することになりそうですが。
【厳選・勝負予想!】亀谷敬正の重賞予想は『ウマい馬券』でチェック! ※パソコン・スマートフォンでご覧ください。