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先週も爆発したニジンスキー&ダンチヒが走りやすい局面

  • 2018年01月19日(金) 19時00分


◆東海Sはダンチヒの血を潜ませた馬に相性が良い

 先週のコラムではニジンスキーの馬券的威力について書きましたが、先週の京都芝も母父ニジンスキー系のミスディレクションが単勝5870円で優勝。

 同馬が優勝した1月14日の京都7レースは1、3人気のディープインパクト産駒が、いずれも馬券圏外に。

 ニジンスキーは、今の日本では主流になれない能力の方向性を持った血統。逆に主流血統のディープ産駒が走れないケースが多い、今の京都芝だからこそ能力を発揮する面もあるのでしょう。

 なお、今月の京都芝は、ディープインパクト産駒はのべ33頭出走して1勝のみ。単勝10倍以内でも21頭出走して1勝のみ。

 ニジンスキーと同じノーザンダンサー系で世界的な活躍に比べれば、日本では存在感が薄いのがダンチヒ系。

 もちろん、能力は一流の系統ですから、日本でも状況によっては、ニジンスキーのように重要な血となります。

 東海Sはダンチヒの血を潜ませた馬に相性が良いレース。

 昨年12人気で2着のモルトベーネは父がディープスカイ。一昨年産駒が1、2着のアグネスデジタル。

 この2種牡馬に共通するのは、母父がダンチヒ系チーフズクラウンの系統であること。さらに母母父系がリボー系であること。さらにどちらも現役時代は芝マイルG1も優勝しています。

 今年はディープスカイ産駒がモルトベーネ。アグネスデジタル産駒はアスカノロマン。どちらも当レースに出走して人気薄で馬券になっています。

 当レース初出走で、ダンチヒの血を持つ馬はドラゴンバローズ。母父ポリッシュプレジデントはダンチヒ系。父キングカメハメハの産駒も当レースで複数馬券に。

 とはいえ、テイエムジンソクが断然人気で走る可能性も高いレースだとは思いますので、馬券は今週も京都の芝やダート短距離に熱中することになりそうですが。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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