◆「ハンデ戦は敢えて背負う馬を買え」と言うが… ハンデ戦というと私がよく書いているのが、「ハンデ戦は敢えて背負う馬を買え」「前走から斤量増の馬を買え」である。いまの制度では能力差を埋めるだけのハンデ差はつけられず、一方でハンデを背負う馬がファンに嫌われる効果はあるので、結果として過小評価になりやすいからだ。
ただ、レースによっては斤量減の馬のほうが馬券上プラスになることもあり、シルクロードSもそのひとつである。
過去10年のシルクロードSにおける斤量減組は[2-4-7-60]で、複勝率は17.8%。斤量据え置き組の16.3%とほぼ同水準で、斤量増組の25.0%よりだいぶ低い。ただ、回収率は単23%・複126%で「複穴は出ている」ということが分かる。
その斤量減組を前走クラス別で見ると、
前走クラス 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
1600万下 [0-0-2-13] 0.0% 13.3% 0 162
OPEN特別 [2-1-4-28] 5.7% 20.0% 48 130
G3 [0-1-1-11] 0.0% 15.4% 0 123
G2 [0-2-0-4] 0.0% 33.3% 0 103
G1 [0-0-0-3] 0.0% 0.0% 0 0
で、どこからも複穴が出ており、絞りづらい。ただ、準オープン組の回収率は12年16番人気3着のケンブリッジエルが1頭で爆上げしたもの。複勝率も低いので、このグループをカットしてしまうという手はある。「前走オープンで今回斤量減」なら複勝率は19.3%ということになり、斤量増組との差は縮まる。
前走オープンで今回斤量減というと、登録馬の中には6頭。淀短距離Sから3頭、カーバンクルSから2頭で、それぞれ当時の人気上位馬が最先着も果たしている(前走からの減り幅も同じ2キロ)ので、該当馬であるタマモブリリアンとグレイトチャーター、そしてスワンSから来るフミノムーンが候補ということになる。いずれかが実際に出走し、そして馬券に絡んだ場合はそこそこの配当になるはず。3連単の3着だけにでもいいので、狙ってみたい。
【予想】須田鷹雄の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!※PC・スマートフォンよりご覧ください。