◆古川騎手は同期の中でもずば抜けて運動神経が良く、度胸もピカイチ
ここ数年の間に、人生を逆算して今までの歩みにピリオドを打ち新たな選択をされる方が増えてきている気がします。
今週も、53歳で新聞社を辞められた方から連絡が入り、働ける年齢から逆算し自分がしたいと思えることなどを考えると動けるのは今かな?と思い決めましたと。
そしてそのような方が私のまわりに1人2人ではない現状に、組織や会社といった世間が求める物差しと個々の考えに変化が表れてきているのかもしれないな…と感じています。
皆さんのまわりや皆さんご自身はどうですか?
騎手の世界もエージェント制度が主流となりつつある一方で、もう一度原点に戻り厩舎とのパイプを自ら持って動かれている方も存在し、その波動が後輩騎手たちの心にも響き始めている様子。
またエージェントに御願いをする一方で、それにまかせきりではなく、昔ながらのスタイルで厩舎へと足を運び陣営との日々の歩みを大事にしながら過ごしている騎手も存在。
栗東で言えば古川騎手もその1人ですが、乗り替わりが多い時代だからこそ、そのコツコツとした歩みの中で培われる馬との関係、陣営との信頼関係が大きな舞台へと繋がっているように思えます。
特に今年の古川騎手は、先週のサトノフェイバーで結果を残したことでクラシックが見えてきましたし、来週にはテイエムジンソクでのフェブラリーSも。もともと同期の中でもずば抜けて運動神経が良く、度胸もピカイチ。そして今もなお火曜日から金曜日まで調教に携わる真面目振り。同期というだけでなく、何だか嬉しくなります。
さてそのサトノフェイバー、このコラムでも先週に書きましたが、レースセンスの良さとそれを理解していた古川騎手の判断が活きた内容。素晴しかったですね。兄のサトノロブロイも能力の高い馬でしたが、ウマッケが凄く走ることへの集中力を欠いてしまうところがあっただけに、春、女の子の匂いがプンプンとし始める頃を陣営は心配していました。
それだけにクラシック戦線の頃、どうなのか?気になるところです。
さて今週はダービー馬レイデオロが始動となります。ダービー後からの1戦1戦が、体と心の面で成長がうかがえる好内容。JCにおいても2着と負けはしましたが、軌道修正できる対応力と一戦級の古馬に混じっての走りは能力の高さを再認識するものでした。楽しみです。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。