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【弥生賞】川田騎手の“心のゆとり”を絶賛「がむしゃらさが伝わってこないのがいい」

  • 2018年03月08日(木) 18時01分
哲三の眼

▲ダノンプレミアムが快勝した弥生賞から川田将雅騎手の技術を解説! (撮影:下野雄規)


怪物候補の初対決に注目が集まった今年の弥生賞。その中で際立ったのは、川田将雅騎手のゆとりあるエスコートでした。折り合い面を恐れない攻めのゲートから一転、道中では馬場の傷みが少ない箇所を選択するなど、終始余裕をもった騎乗でクラシック前哨戦を完勝。重要な一戦でも落ち着き払う川田騎手のような強靭なメンタルを手に入れるために必要なこととは?(構成:赤見千尋)

気持ちの部分は、普段からの考え方がとても大事


 先週注目のコンビとして名前を挙げていた、弥生賞のダノンプレミアム&川田(将雅)君。初めての2000mでどんなレースを見せてくれるか楽しみにしていましたが、2番手追走から直線で早め先頭と王道の競馬で連勝を飾りました。

 休み明けのトライアルですごく気を使う部分もあったと思いますが、その中で馬の良さを活かしながら、なお且つダメージを残さないレース運びをしていたところに川田君自身の心のゆとりを感じました。ただ勝つというだけではなくて、いろいろな意味合いを込めて騎乗していたのが見えるレースでしたね。

 2月15日に公開したこのコラムで、「川田君のスタートがカッコ良かった!」という話(2月11日京都10R:アドマイヤロブソン/2着)をしましたが、今回もその時と同じように、馬の体幹にしっかり合わせてキレイにゲートを切っていました。ダノンプレミアムのことだけではなくて、普段から「馬自身の良さを活かそう」と細やかなところまで考えて乗っているから、大事な場面でしっかりと決められるんだと思います。

■3月4日 弥生賞(9番:ダノンプレミアム)

 弥生賞はダノンプレミアムにとって初めての2000mで、折り合いの面などを考えて「あそこまでいいスタートを切って大丈夫なのか?」と感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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