◆全兄弟と違って、血統面をいろいろ考える楽しみが
POG取材も今週の産地馬体検査で一段落。あとは本を無事に出すため赤本スタッフも追い込み作業に入る。というか既に入っている。ちなみに今年の赤本(POGの達人)は4月27日発売(昔より早くなっております)。よろしくお願いします。
そんな赤本の作業をしていて気付いたのだが、今年は「○○の下」が半兄弟である度合がかなり高い。
2017年から18年桜花賞までの平地GI勝ち馬のうち、2歳の弟妹がデビューを予定しているのは11頭。そのすべてがGI馬から見て半弟・半姉だ。しかも、配合趣旨は近いが馬体の雰囲気が違うとか、そもそも配合趣旨がだいぶ違うとか、そのようなケースばかりなのだ。
レイデオロの半弟ソルドラードは父がロードカナロア。キングカメハメハ→ロードカナロアだから配合は近めだが、かなり筋肉量が豊富でパワータイプ。馬体はあまり似ていない。
サトノアラジンの半弟バイキングクラップは父ハーツクライ。ラキシスからディープインパクトが4頭続いた後の初ハーツクライだ。父が替わったぶん上より落ち着きがあるとのこと。
桜花賞を圧勝したアーモンドアイの下であるユナカイト(牝)は父ヨハネスブルグ。当然上とは見た目から違う。父の産駒らしい雰囲気がある。こう書くとPOG的にはがっかりされそうだが、アーモンドアイが出来すぎであって、2歳も十分良い素材。デビューも早そうだし、芝ダート問わない短距離タイプとして楽しませてくれそうだ。
ソウルスターリングの半妹シェーングランツは父がディープインパクト。こちらはフランケル→ディープインパクトで全然違う配合だが、ぱっと見では上と似た雰囲気もある。もう少し幅が出るとさらに上に近づきそう。
これ以外の半弟・半妹ももちろん赤本には収録されている。全兄弟と違って血統面をいろいろ考える楽しみのある半兄弟。赤本も参考にして判断していただければ幸いだ。