
▲現役時代のトーセンスターダム
(5月10日号 文=ポール・シムズ)
4月7日にオーストラリアのランドウィック競馬場で行われたGIドンカスターマイル(1600m)を最後に引退したトーセンスターダムが種牡馬として供用されるウッドサイドパーク・スタッドが、トーセンスターダムの種付け料を発表した。種付け料は19,250豪ドル(税込み)となる。ウッドサイドパーク・スタッドには、オーストラリアトップクラスの種牡馬ウリトゥンタイクーンも供用されている。
豪州移籍後、2017年10月のトゥーラックH(コーフィールド競馬場、1600m)と11月のエミレーツS(フレミントン競馬場、2000m)の2つのGIを制したトーセンスターダムは、現役を引退するまでダレン・ウィアー厩舎に所属。今や世界的な名種牡馬であるディープインパクト産駒の種牡馬がオーストラリアで繋養されるのはこれで3頭目となるが、地元オーストラリアの生産者から大きな注目が寄せられている。

▲オーストラリアで2つのGIを制したトーセンスターダム
現地では種牡馬としても大歓迎ムードな模様
ウッドサイドパーク・スタッドのジェームス・プライス氏によると、「素晴らしい血統背景を持つトーセンスターダムを種牡馬として迎えられたことは非常に嬉しい限りです。お手ごろな価格で種付けを行うことでより多くの生産者やオーナーからオファーが殺到することは間違いありません」と語る。
さらにプライス氏は、「トーセンスターダムが勝ったエミレーツSで、レース実況のマット・ヒルズ氏が『トーセンスターダムは空から突然現れたヒーローだ!!』と興奮して絶叫していたように、彼が真の強い競走馬であることがオーストラリアで認識されたと同時に、将来、種牡馬として高い評価を得た瞬間でもありました。素晴らしい競走実績と牝系を持つトーセンスターダムの初年度産駒の誕生、そしてデビューをとても楽しみにしています」と続けた。
ウッドサイドパーク・スタッドに供用されている目玉種牡馬であるウリトゥンタイクーンの産駒には、今年2月にコーフィールド競馬場で行われたGIブルーダイヤモンドS(1200m)に勝ち、豪州2歳チャンピオンの有力馬候補に挙げられているウリトゥンバイがいる。ウリトゥンタイクーンの種付け料は11万豪ドル(税込み)となっている。