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▲ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンに初クラシックの栄冠をもたらしたエポカドーロ(撮影:下野雄規、(C)netkeiba.com)
皐月賞馬エポカドーロの馬主は、ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンというクラブ法人である。この法人は、日高に3つある「生産牧場が株主となり、それぞれ生産馬を提供し募集する」タイプのクラブ法人(他にターファイトクラブ、ローレルクラブ)のひとつで、1986年設立。現在、日高管内20牧場が株主として名を連ねる。
代表は中村豊氏(55歳)。愛馬会法人の「ユニオンオーナーズクラブ」藤原悟郎代表とともに、二人三脚で法人を運営しているベテランである。その中村代表に、エポカドーロのこれまでの歩みや、クラブ初のクラシック制覇を果たした思い、そしてダービーへ向けての意気込みなどについて、お話を伺った。(取材・文:田中哲実)
「この馬に出資していない古くからの会員さんにも喜んで頂いて…」
――この度は、エポカドーロの皐月賞優勝、まことにおめでとうございます。
中村 ありがとうございます。当日は中山で藤原代表と一緒に観戦、応援していましたが、今思えば、あらゆる条件が揃ってくれたことが勝ちに繋がったと感じます。
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▲ヒダカBU・中村代表「あらゆる条件が揃ってくれたことが勝ちに繋がったと感じます」
――といいますと?
中村 それこそ、厩舎も、騎手も、そして当日の馬場状態(前日降雨あり)も、位置取りも、すべてです。本当によく頑張ってくれました。
――このエポカドーロは2015年、セレクトセール当歳市場でお買い求めになった馬ですね?
中村 そうなんです。実はうちのクラブは、基本的に牧場さんからの提供馬が募集の主流なんですが