◆荒れようがないのだが、中穴として期待できるのは…
先週のエプソムCも堅い重賞だが、今週のユニコーンSも堅い重賞だ。過去10年、全馬均等買いした場合の回収率は単32%・複58%しかない。
そのようになる理由は大きく分けて3つ。まず、前走500万勝ちの馬があまり好走しないこと。先に2勝してオープンや交流重賞を使っていた馬が強く、500万組は[1-1-1-45]。しかもここ4年は馬券に絡んでいない。4着馬は出ているので3連単の3着候補にはできるが、◎や○は打てない。
2つめは、これが最も大きいのだが、オープン特別組の前走着順がここへ繋がりやすいこと。過去10年、オープン特別で5着以下だった馬はユニコーンSで[0-0-0-35]。4着だった馬が[1-1-1-4]なのでオマケして「掲示板組はアリ」くらいにしてもいいが、掲示板を外してきた馬は買いづらい。
3つめは、兵庫CS組も前走着順がモノを言ってしまうこと。連対してきた馬が[3-1-1-2]に対してそれ以外は[0-0-0-3]。2つめ3つめを合わせると、路面やコース形態とは関係なく、強いものは強いという結果になりやすいのだ。
ちなみに、前走オープン特別1着馬は[4-4-3-3]。これでは荒れようがない。オープン特別組で隙があるとしたらキャリアの浅い馬で、掲示板に載ってきた馬でもキャリア5戦以下だと[0-2-1-5]で複回収率51%で人気になるわりには走れていない。
今年は兵庫CS組が不在で前走オープン特別連対馬は登録中に6頭、うち勝ってきた馬は3頭。これだけいるとこの中から2頭くらいは馬券に絡んでまた堅くなりそうだが、人気上位になると思われるルヴァンスレーヴがキャリア4戦でグリムとハーベストムーンが5戦。上位人気馬どうしで決まって順番がちょっと違う3連単中穴、くらいは期待できるかもしれない。