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安田記念を勝ったモズアスコットのこと 一騎手としてこれほど恥ずかしく悔しいことはない

  • 2018年06月28日(木) 18時02分
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▲ルメール騎手の手綱でGI馬となったモズアスコット (撮影:下野雄規)



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勝たなければGIに出走できないというプレッシャー


 こんにちは。坂井瑠星です。

 前回のコラムから2週間が経ちましたが、その間にオーストラリアで4勝を挙げることができました。現時点で通算10勝。この調子で勝ち星を積み重ねられるように引き続き頑張ります!

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▲現時点でオーストラリア通算10勝をマーク、写真は8勝目


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▲9勝目のゴール前


 今回はモズアスコットが勝った安田記念について書きたいと思います。

 僕がモズアスコットに初めて乗ったのはデビュー前のキャンター調教でした。そのときは「いい馬だし、そこそこ走りそうだな〜」くらいの印象だったのですが、その後、追い切りに乗ったときに感じた“それまでにない感覚”は、今でも忘れられません。

 その感覚とは、坂路でラスト200mから追い出そうとすると、一気に体が沈み、乗っていて怖いくらいに脚の回転が速くなる──というものでした。追い切り後、担当の助手さんに「脚の回転が速すぎて馬の脚がちぎれそうでした」と伝えたのをよく覚えています(笑)。

 それまでにも、矢作厩舎の走る馬の調教にはたくさん乗ってきましたが、そんな感覚は初めてでした。そこからトントン拍子に4連勝してオープン入りしたときには、「この馬はGI級だね」と厩舎の人たちと話をするまでになっていました。

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1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属の調教師、叔父も元騎手の坂井薫人という競馬一家。同期には荻野極、木幡巧也、藤田菜七子ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎でデビュー。2019年、ノーワンでフィリーズレビューを勝利し重賞初制覇。2020年には、ダノンファラオでジャパンダートダービーに勝利し交流GI初制覇を飾った。日本だけの騎乗でなくオーストラリア、ドバイなど多くの海外遠征にも挑戦している。

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