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セレクトセール1歳セッション、ディープインパクト以外の個人的プレビュー(須田鷹雄)

  • 2018年07月03日(火) 18時00分


◆来年のPOGで穴馬になってくれるはず!

 2歳シーズンも始まっているが、この時期の注目はやはりセレクトセール。来週に開催が迫ったこのセールは、次期POGの予習として大事な時期でもある。セールのホームページや当日の中継を見てお気に入りの1歳馬を探しておくと、来年のドラフトをより楽しめるだろう。

 今回は、そんなセレクトセール1歳セッションのプレビューとして、ノーザンファームと社台ファームの、「敢えてディープインパクト産駒以外」から個人的注目馬を挙げてみる。これらの中から育成が順調に進む馬が、来年の穴馬になってくれるだろう。

 まずはノーザンから、1番ハーツクライ×サマーハ(牡)はいきなり相場をぐっと引き上げそう。リザーブ価格無しが恒例の1番はなんだかんだで高くなってきたが、場合によってはいきなりの億まであるかもしれない。

 9番マジェスティックウォリアー×フラーテイシャスミス(牡)はベストウォーリアの全弟。活躍馬の下という分かりやすさに加え、馬体もいかにもダート向き。

 24番ダイワメジャー×シンハディーパ(牝)は打率の高いシンハリーズ血統に加え、ダイワメジャー×ウォーエンブレムという配合も魅力。父の産駒らしい部分に柔らかさもプラスされている。

 48番ルーラーシップ×ソングバード(牡)は牧場や下見客の中で評価が高い1頭。1600〜2000mあたりの芝で活躍しそうなタイプ。

 72番American Pharoah×クリスプ(牡)は体のラインがきれいなタイプではないが、常歩に力強さと軽さがある。

 94番キングカメハメハ×ワイルドラズベリー(牝)は牝馬でも高くなりそう。背は低めだがボリューム感はある。芝もダートもいけそうな感じ。

 112番ダイワメジャー×シルバーバレットムーン(牝)は配布されている動画より実馬の印象のほうが良い。体には父の雰囲気もあるが伸びのある動きも魅力。

 120番ドリームジャーニー×ルナレガーロ(牡)はお買い得品になりそうな予感がする馬。ダイナカール後継の中でも打率の高さを誇ったカーリーエンジェルの孫にあたるし、父の産駒に心配される馬体の小ささがない。というか、既に父より大きい。

 156番キングカメハメハ×スペシャルグルーヴ(牡)はフェイズベロシティの全弟。ソニックグルーヴの孫だが繋ぎの角度に問題もないし、兄同様に走ってきそう。

 続いて社台ファーム勢。

 2番ルーラーシップ×ブルーミングスノー(牡)は上がいまひとつだが、本馬のデキは良い。芝の中距離向きで、柔らかさが魅力の1頭。

 65番スクリーンヒーロー×シングライクバード(牡)は半姉シングウィズジョイと配合主旨が全く違うが、これはこれで好素材。父の産駒らしいパワーがある一方で手先に硬さがなく、芝向き。

 78番ロードカナロア×エミーズスマイル(牝)は上がしぶとく走っている血統。この父なので人気かもしれないが、5月20日生まれで全体の中に入ると小さいだけに、それで人気が伸びないなら逆にお買い得かと。

 222番ゴールドアリュール×ファニーストーリー(牡)は南関オープンのエスケイアリュールを筆頭に、ずっとゴールドアリュールかスマートファルコンを配合されて全部勝ち上がっている母の産駒。社台ファームはこういうダート血統を狙うのが良いようにも思う。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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