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豪州リーディングジョッキー、ブレントン・アヴドゥラがJRAの短期免許を取得

  • 2018年07月05日(木) 18時00分
(7月5日号 文=ポール・シムズ)

「日本では、私の想像をはるかに超える大きな経験が待っているはずです」


 ニューサウスウェールズ州で現在リーディングジョッキー首位に立っているブレントン・アヴドゥラ騎手が、JRAの短期免許を取得し、来月から日本で騎乗することが発表された。

 メルボルン出身のアブドゥラ騎手は、レーシング・ヴィクトリアの騎手養成プログラムを経て騎手としてデビュー。日本では8月4日から騎乗する予定で、ヒュー・ボウマン騎手と同じく、身元引受調教師は池江泰寿師、契約馬主は吉田勝己氏となる。

 日本のトップトレーナーの1人である池江調教師は、豪州に移籍後G1・2勝をあげ、種牡馬入りしたトーセンスターダムを管理していた調教師としても、地元オーストラリアで大変有名な調教師である。アヴドゥラ騎手は、「日本へ行ってJRAという素晴らしい競馬主催者の元で騎乗できることはとても貴重な機会です。日本のチャンピオントレーナーと、世界でも有数のビッグオーナーに騎乗機会を与えていただけることは、夢にも思いませんでした。本当に光栄なことです」とコメントしている。

「日本では、私の想像をはるかに超える大きな経験が待っているはずです」と意気込みを語っていた。

 今年27歳のアヴドゥラ騎手は、日本に1ヶ月ほど滞在し、その後はメルボルンで行われるスプリング・レーシング・カーニヴァルで騎乗するため豪州に戻る予定である。

 JRAの短期免許取得は3ヶ月間であるが、アヴドゥラ騎手によると、日本での騎乗は今回が初めてなので、まず日本に1ヶ月間滞在した後、9月頭に一旦オーストラリアへ帰国して、スプリング・レーシング・カーニヴァル終了後、再び日本で騎乗するという。

「自分の未来への扉は、オーストラリアにも他の国にも必ずあるはずです。扉がどこにあるかはまだわかりませんが、それを見つけるために前へ進んでいきたいと思います。言葉の壁はあると思いますが、ぜひ日本語も勉強したいので、1日でも早く日本へ行って馬に乗りたいと今からワクワクしています」と話している。

 アヴドゥラ騎手は、今年の2歳限定G1ゴールデンスリッパーステークス(ローズヒルガーデンズ競馬場、芝1200m)のほか、スニッツァーランド(父スニッツェル)に騎乗して2014年のブラックキャヴィアライトニング(フレミントン競馬場、芝1000m)を制し、さらに、ラスケティスピリット(牝5、父Beneteau)で2016年のVRCオークス(フレミントン競馬場、芝2500m)に優勝するなど、これまでにG1・6勝を挙げている。また、吉田勝己氏が共同馬主として所有しているショウタイム(牡4、父スニッツェル)でも勝ち星をあげている。

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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