◆距離とかペースとかハンデとかでは説明がつかない 函館記念でいちばん出走数が多いローテといえば、巴賞→函館記念である。昔と違っていまは中1週(昔は中2週だった)という厳しいレース間隔だが、それでもある程度の頭数が毎年出走する。
そして、この巴賞組は前走成績が全くアテにならない。過去20年のうち函館施行の年だけを対象に前走着順別成績を調べると以下のようになる。
巴賞の結果が全く本番に連動してこない。巴賞で馬券に絡んできた馬と、6〜9着だった馬が勝率・複勝率でほぼ同じというか、むしろ後者が勝る。回収率で比較すれば当然後者となる。
データ予想といっても、単に数字を並べてこっちが大きいという話をするだけでは良くないので、私は基本的に「こういう事情でこうなっているのでは」という解釈を加えるようにしている。ただこの巴賞→函館記念については、距離とかペースとかハンデとかでは説明がつかない。ただ無条件に「負け組を買う」でよいのではと思う。
今年の登録馬に巴賞組は5頭。当時の着順でいうと1,4,5,7,8着。当然、注目したいのは7着だったナスノセイカンと8着だったマイネルハニーだ。