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【プロキオンS】驚異的レコードを引き出した武豊騎手、逃げの極意

  • 2018年07月12日(木) 18時01分
哲三の眼

▲驚異的レコードを演出した武豊騎手の手綱さばきを解説! (c)netkeiba.com


中京で行われたプロキオンSは、5番人気のマテラスカイが直線で他馬を寄せ付けず圧勝!JRAレコード更新のおまけ付きで、そのタイムは従来の記録を1.2秒も上回る1分20秒3。今回はその驚異的レコードの裏にあった鞍上・武豊騎手の馬のスピードだけに頼らない絶妙な“ハナの奪い方”に注目。現役時に同じく逃げ・先行を得意とした哲三氏の当時の経験談とともに解説します。(構成:赤見千尋)

中舘騎手に藤田騎手…逃げを得意とする騎手の共通点は


 先週のプロキオンSは5番人気だったマテラスカイが1分20秒3という驚異的なレコードタイムで圧勝しました。能力の高い馬だとは思っていましたが、まさかここまで強い勝ち方をしてしまうとは…。馬自身の頑張りと陣営の努力はもちろんですが、マテラスカイの強さを引き出した(武)豊さんの騎乗ぶりはさすがでしたね。

 今年のプロキオンSは逃げや先行で結果を出している馬が多く、スタートしてからのハナ争いは激しくなる可能性がありました。しかし、マテラスカイ&豊さんはきっちりとスタートを決め、外枠から内の馬たちを抑えてハナへ。途中で絡まれることなく、独走態勢でレースを運びました。

■7月8日 プロキオンS(13番:マテラスカイ)

 逃げ方というのはジョッキーそれぞれの考えがあって、いろいろな方法があります。馬の走力やスピードで違ってきますが、僕自身が逃げ馬に乗る時に一番気を付けていたことは、途中からつつかれるような形にしない、ということです。

 逃げる時のセオリーとして、ハナに立ったらペースを落としてスローにした方がいい、と考えている方もいるかもしれませんが

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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