10歳まで走ったタイムズアロー、お疲れ様でした!
10歳まで現役を続けたタイムズアローが引退しました。2011年春に中央の松田博資厩舎から3歳でデビューし、5勝を挙げると、7歳夏から船橋の川島正一厩舎へ移籍。真島大輔騎手とのコンビで報知グランプリカップを制し、調教パートナーでもある西村栄喜騎手とは埼玉新聞栄冠賞を優勝し、南関東で2つの重賞ホルダーになりました。
6月に行われた京成盃グランドマイラーズがラストランになり、笹川翼騎手を背に後方から進め、最後は追い上げてくるも6着でした。
「気の難しい馬でヤンチャ坊主だった。自分の気性で能力を発揮することはなかなか難しかったけど、真面目に走って力を出した時は本当に強かった。これまで長い間頑張ってくれたね」(川島調教師)
厩舎にいた頃のタイムズアロー。これまで長い間、お疲れ様でした!
レースから数日後、タイムズアローは船橋競馬場を出発しました。その翌日に、担当の松崎厩務員と西村騎手にバッタリお会いしたのですが、なんか、寂しそうな……。
「この仕事は出会いと別れの繰り返しだから……。寂しいけれど、今度は乗馬として頑張っていけるそうだから。元気があって、いつでも油断はできなかった(苦笑)。今までにないくらいの感覚を持たせてくれた馬で、重賞を2つも勝たせてもらったし、いい勉強をさせてくれた」(松崎厩務員)
「近くに馬がいればそれを見て止まったり、回転したり、外に飛んで行ったり、自分でブレーキをかけてしまったり。前に馬がいればいつまでも追いかけていきますが、ちょっとでも馬を抜くとやめてしまったり、個性的な馬でしたね。走る方に向かせられれば、背中もいいし、潜在能力は高い馬だったなぁと思います。
今はホッとした気持ちと寂しい気持ちの半々ですね。無事に現役生活を終わることができてよかったです」(西村騎手)
これからは福島県で乗馬になる予定で、現在はその準備を兼ねて、放牧休養中とのことです。新天地でいつまでも幸せに過ごして欲しいですね!タイムズ、お疲れ様でした!
ロワジャルダン、安らかに
中央時代にみやこSを優勝し、南関東の一員としても頑張ってきたロワジャルダン(美浦・戸田博文厩舎⇒大井・荒山勝徳厩舎<小林>)。休養中だった社台ファームで急性蹄葉炎のために亡くなったそうです。
前走のマーチSでは優勝したセンチュリオンから0.1秒差の3着に入り、今年の大目標をJBCクラシックに置き、関わる皆さんにとっても、ファンにとっても、心躍る馬が南関東から出てきてくれたと思った矢先に……。
ロワジャルダンのご冥福をお祈り致します。