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日頃“勝負運”を使っているから馬券が当たらないのは当たり前!?

  • 2018年07月28日(土) 12時00分


◆前代未聞の気候と過密スケジュール

 今年の夏は次から次へと前代未聞の事態が起きますね。

 関東甲信越地方の梅雨明けが6月だったこと、未曾有の豪雨が西日本各地を襲ったこと、全国至るところで35度を超える猛暑日が何日も続いたこと、今月23日の埼玉・熊谷の気温が41.1℃に達し、国内最高記録を更新したこと、などです。

 さらに、この週末に日本列島に近づいてきた台風12号は、過去に例のないコースをたどっています。日本にやってくる台風は、たいがい西から東に向かって進んでいくものですが、今回は正反対。関東の南から東海、近畿、中国・四国方面へ向かっていきそうです。

 気象予報士さんの中にも「これまでにないルートをたどるので、この先、何が起きるかわからない」とコメントしている方がいます。いったん西へ抜けた後、“ふつう”の台風のように西から東に戻ってくる、なんていうことはないのでしょうか?

 それはさておき、私にとっては前代未聞の過密スケジュールとなった7月でしたが、どうやら無事に乗り越えられそうです。

 とくに、7月4日から24日までは21日連続で競馬か野球かバドミントンか(またはそのうちの2つとか、高校野球と都市対抗野球の掛け持ちとか)の実況を担当しました。何かのテレビ番組で「忙しいのを自慢する人はイヤ」というインタビューを見たので、こういうことを書くと嫌われてしまうかもしれませんが、なんとかやり遂げられてホッとしています。

 自分の体調はもちろんですが、こんなスケジュールをこなせたのも、交通機関に大きなトラブルがなく、移動に手間取ったり足止めを食らったりすることがなかったから。ちょっとズレていたら、そういう災難に巻き込まれてもおかしくない状況がたびたびありました。

 とくに“冷や汗モノ”だったのが、7月14日の土曜日。福島競馬の第9レースを実況した後、東京でのバドミントン中継に向かったのですが、これがトンデモナイ綱渡りで、スタジオに着いたのは前の試合の最終盤でした。

 バドミントンは3ゲーム制で、先に2ゲームを取ったほうが勝ち。そのゲームが運良くファイナルゲーム(第3ゲーム)にもつれ込んだから間に合ったものの、第1ゲームを取ったほうがストレート勝ちしていたら、それまでの3試合を実況していた先輩アナウンサーにもう1試合続けて喋ってもらわなきゃいけないところ、でした。

 きっと私は、そういうところで“勝負運”を使っているのだと思います。だから、馬券が当たらないのは当たり前。これで馬券もビシバシ当たっていたら、それこそイヤなヤツになっちゃうでしょう?

 これからも新潟競馬への移動やら何やら、綱渡り的なスケジュールが待ち構えているところがあります。馬券は当たらなくてもいいので、どうか無事に過ごせますように!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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