◆もともとはおいしいグループだったのだが…
今週行われる関屋記念は別定重賞。3歳牡馬53キロ、古牡馬56キロ(牝馬はそれぞれ2キロ減)を基準に、あとは収得賞金の多い馬が加増される仕組みになっている。
極端な斤量を背負う馬はこのレースを選ばないため、過去10年の出走馬158頭のうち、+1キロで出走したのは21頭、+2キロで出走したのは4頭と、両方合わせても全体の6分の1程度である。
そのわりに極端な傾向がひとつある。関屋記念は過去10年、前走に比べて斤量が増えた馬が一切馬券に絡んでいないのだ。[0-0-0-40]である。
40頭のうち5番人気以内は5頭のみ。逆に10番人気以下は26頭もいたから、それほど不自然ではないと解釈することもできる。ただ、いくら人気薄が多いにせよ、40頭走って馬券圏内無しは珍しいケースだろう。
かといって、あっさり切るとも決めづらい。というのももともとはこのグループ、むしろおいしいグループだったのだ。11年前まではというと、むしろこの組から頻繁に複穴が出ていた。03〜07年の5年間に、3,4,8,10,10,12,12番人気という7頭が2着ないし3着している。こういう時期がまたやってこないとも限らない。
サマーマイルシリーズができたことなどにより傾向が変わったと考えるか。それともこの10年間がたまたまの不振だったと考えるか。それによって関屋記念で狙う馬は大きく変わってくることになる。今年は登録馬の中に該当馬が5頭。中京記念組はフロンティア以外の3頭がすべて該当馬となる。