◆穴を狙いたいなら、“前走の枠順”に注目
荒れる重賞というイメージがある北九州記念。イメージだけでなく、昨年の100万馬券を筆頭に、人気薄馬が多数好走している。
そんな中で買いやすいパターンが何かしらないかと探した結果、人気サイドでもよければ「前走条件戦勝ち」、めったに該当馬がいないがいたら超大穴に繋がるものなら「前走大敗から極端な距離短縮」といった条件を考えたのだが、今年は該当馬がいない。
ちなみに過去10年で前走条件戦組は、連対してくれば[2-6-2-15]、3着以下からだと[0-1-0-10]。1000万条件からでも勝ってくれば望みがあるのだが、今年は1000万条件3着と1600万7着の2頭しか登録していない。
仕方がないので、前走レース別成績では出走数でも着度数でもトップとなるアイビスSD組について掘り下げてみた。するとまず気付くのが、アイビスSDを勝ってきた馬は、過去10年[1-1-2-1]と安定していることだ。該当馬はすべて牝馬だし、ダイメイプリンセスは前走を勝ってなお55キロ(過去には56キロでの好走例もある)だから、素直にここから入るという手もあるだろう。
無理やりにでも穴を狙いたいという人は、前走の枠順に注目するとよいかもしれない。アイビスSDで不利な1~2枠に入った馬を狙うという発想だ。過去10年[0-1-2-7]で、複回収率は272%になる。
今年の登録馬だと該当馬がアクティブミノルなので「そんな無茶な……」と自分でも思うが、実は昨年の2,3着馬がこのパターン。ナリタスターワンはアイビスSDが1番枠で9着。それ以前の3走もすべて掲示板を外していた。ラインスピリットはアイビスSDが2枠4番で6着。その前3走は5,13,15着だった。
2年連続で同じことが起きるかどうかは別として、「荒れる北九州記念」らしい馬券を買おうとすると、このくらいの思い切りは必要になってくる。