1200mでは珍しいサンデーの伸びが決まりやすいレース
◆サンデー系の取捨で重要なのは“斤量”
先週の札幌記念は、サウンズオブアースを本命に。「血統的からも加齢した今なら札幌の平坦芝2000mで後方待機の競馬をすれば復活する可能性は高い」とレース前にコメント。鞍上・スタッフの工夫のおかげで見事復活はしましたが、さらに直線スピードに長けたディープインパクト産駒2頭と牝馬のキレに屈して4着。
「惜しい馬券はいらない!」という個人的なコメントはどうでもいいですね…と、雑談を前置きに足させてもらったのは(笑)、今週のキーンランドCも、単純なポイントですぐに見解が終わってしまうから。
先週の札幌記念を見てもわかるように、札幌芝は「サンデー系の伸び」が決まりやすいコースであることを改めて認識しました。
キーンランドCも札幌記念同様「サンデー系の伸び」が発揮しやすい1200mのレース。この傾向は、芝1200m重賞では「特殊」な部類。芝1200mのG1レースは父が非サンデー系のほうが優勢なのですから。
高松宮記念も4年連続で非サンデーサイレンス系が優勝。スプリンターズSも非サンデー系が連覇中。
サンデー系は道中でゆったり追走して直線でトップスピードに到達させる競馬が得意な系統。
しかし芝1200mはテンのダッシュ力を持続し続ける能力に長けた血統や馬のほうが有利なレースが多いので、非サンデー系が強いのです。
サンデー系の取捨で重要なのは斤量。単純に54キロ以下の方がスピードに乗りやすいです。
昨年も父サンデー系で斤量54キロ以下の馬は4頭出走して2、3、5、6着。一昨年も4頭出走して1、2、4、5着。3年前は4頭出走して1、2、5、14着。
3年連続で該当馬が複数馬券圏内。該当馬の単勝、複勝をすべて買ってもプラス収支。都合よく1〜3着独占で決まるほど競馬は簡単ではないです(かといって1頭づつ細かく分析したからと言ってクビ差4着に負ける馬がわかるわけでもないですしね…)。少なくとも人気以上に走る「有利な傾向」とはいえるのでは?
今年の出走予定馬で父がサンデー系で斤量54キロ以下はタマモブリリアン、デアレガーロ、トゥラヴェスーラ、ナックビーナス、ペイシャフェリシタ。