▲C.ルメール騎手は紫苑Sに続き、2日連続の重賞V(撮影:下野雄規)
今週は秋競馬開幕からフルスロットルのC.ルメール騎手をピックアップ! 9日に行われた京成杯AHでは、哲三氏が「クリストフの良さが全体的に出たレース」と絶賛する通り、スタートから一切無駄のない動作でレースを運び、ミッキーグローリーを重賞初制覇に導きました。このレースから哲三氏が熱く伝えるのが、“馬の構造”に対する理解があるか否か。ジョッキーの差にも直結するというメカニズムに思考を働かせることへの大切さと、それに関連する技術を解説します。(構成:赤見千尋)
レースプランへの固執はロスの原因に
今年の京成杯AHは、1番人気のミッキーグローリーが直線で力強く伸びて初の重賞制覇を果たしました。騎乗したクリストフ(・ルメール騎手)は、前日の紫苑Sに続いて2日連続での重賞勝利。秋競馬が始まって1週目から、存在感を見せつけてくれましたね。
京成杯AHのレースぶりですが、どの箇所がファインプレー、ということではなくて、クリストフの良さが全体的に出ていたレースだったなと感じます。
■9月9日 京成杯AH(10番:ミッキーグローリー)
競馬の中で大事にしなければならない基本はいくつかありますが、その中でも重要なのが、“いかにスムーズに走らせるか”ということです。特に今回のように時計が出る馬場であればあるほど、そこは重要になってくる。ほんの少しのロスが勝敗を分けるのです。
どの位置取りでどこを通った、というパッと見てわかりやすい部分だけではなくて、馬の走り1歩1歩がスムーズに走れるか、ということも大事。同じリズムで走れているのと、途中で手綱を(過度に)抑えられてリズムが変わってしまうのとでは、最後の伸び脚が違ってくると僕は思っています。
もちろん、多頭数で競走するのが競馬ですから、他の馬に影響されずスムーズに走らせるというのは難しいわけですが、そこが技術の差として大きいと思うのです。
このレースでミッキーグローリーは